三菱自動車は22日、四輪駆動車「パジェロ」シリーズの軽自動車「パジェロミニ」の生産を6月でやめると発表した。生産終了に伴い、シートを上質にするなどした最後の特別仕様車(税込み168万円)を26日から発売する。400台限定。

 パジェロミニは1994年に登場し、これまでに約48万台を販売。95年度には三菱車として最多の約10万3千台を売ったが、低価格・低燃費志向が強まる中、近年は軽では高めの約150万円という価格が響いて低迷していた。パジェロシリーズは、ミニより大きい「ジュニア」や「イオ」がすでに生産を終えており、07年6月以降は大型のパジェロとミニだけになっていた。
 原油価格の高まりで、国内のガソリン価格も上がっている。石油情報センターが22日に発表した19日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は1リットル=155.6円で、前週比で3円上昇。185.1円を記録した2008年以来の高値水準を付けた。

 都内の主要幹線道路・環状7号線沿い。練馬区のガソリンスタンド「豊玉サービスステーション」では、19日に3円値上げして155円にした。値上げは5週連続。篠山浩一マネジャーは「3月は引っ越しなどで売り上げが多い時期で、満タンのお客さんはそれほど減っていない。ただ、『来週はもっと上がるだろう』と早めに給油に来る人も出始めている」という。

 156円の価格を付けた目黒区のあるスタンドは、1カ月前は132円だった。軽トラックに給油していた運送業の男性(53)は「08年にガソリンが180円台だったときは、まだ景気が良かった。今は不景気で仕事も多くはないので、頭が痛い」とこぼした。
 2月の国内新車販売は、トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」が9カ月連続で首位となった。昨年末に復活したエコカー補助金が追い風になり、上位10車種中9車種が前月より台数を伸ばした。

 日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が6日発表した。上位10車種のうち6車種が軽自動車で、残りもHVかHVモデルが人気の車種。買い手の低燃費志向は根強い。

 トヨタの小型HV「アクア」は4位と、前月から順位を一つ上げた。ホンダの軽自動車「N BOX」も前月の9位から6位に浮上し、昨年12月に発売された2車種の伸びが目立った。

 プリウスは、昨春発売のワゴン版「プリウスα」も人気で、2月の販売台数は首位を続ける最近9カ月間で最も多かった。