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今日参加した国際協力系のイベントの1つは、

主に学生向けだったためか、

発信される言葉が非常にまとまっててわかりやすかったので

響く言葉が非常に多かった。

 

折角なのでいくつか書き残しておきたい。

 

 

①「一人を変えたらもっと多くの人が変えられる」

国際協力で重要なのは、

最終的には現地の人々だけで上手くやっていける仕組みを作ること。

だから目の前の1人を変えるというよりも

目の前の人々を変えていける1人を作ることを目指して行われる。

逆に言えば、草の根の活動と言われるような1人1人に対峙する小さな範囲の協力活動でも

その1人1人が周囲に影響を与えていくことで

やがて枝分かれしていって結果的に大きなムーブメントになることがある。

政府レベルの国際援助と比べれば極めて小さな範囲での活動だが

長い時間を経て国全体を変えることだってあるというのは、難しいながらも事実だ。

 

②「初めて現場に行った時は、どんな顔をしていいのかすらわからなかった」

語り手が、国際協力を充分学んで挑んだ後に初めてのスタディツアーにおいて

ゴミ山に住む人々と対峙した時、

楽しそうな顔をするのも違うし、かといって可哀そうという顔をするのも失礼に思え、

いろいろ勉強してきたはずなのにどういう表情をしていいのかすらわからなかったというエピソード。

現場を踏む経験の重要さを感じる話だった。

 

③「本音の話を聴けるようになるために、人に協力してもらえるような影響力を持つために、ひたすら一緒にお茶を飲んだ」

語り手の活動地・シリアでは集まってお茶を飲む文化があった。

だから課題を直接尋ねるでも、解決のためにお願いしに行くでもなく、

その前に、

相手の文化に混じりに行くことをひたすら続けたという。

そうして親しい仲になってこそ本気の相談もしてもらえるようになるし、本気で協力もしてもらえる。

この話を聞いて、そういったことを自分は私生活でできているのだろうか、とふと考えてしまった。。。

 

④「難民がI-PHONEを持っているのではなく、I-PHONEを持っている人が難民になったのだ」

シリア難民のニュースが話題になった数年前、

難民もスマホを持っているんだなんて話題がニュースになっていたが、

正しく表現するならば確かにスマホを持っている人が難民になったのである。

つまり我々日本人のような生活をしていた人が突然難民になった感覚である。

日本が直ちに紛争状態になるとは考えにくいので想像つきにくい人もいるかもしれないが

日本全体に影響を与えるような大地震とかなら生じ得るかも知れない。

その時、諸外国からこう思われるのだろう。

"多くの難民・国内避難民を出している日本も、かつては豊かな国だったらしい。"

 

⑤「できることとは、どこに時間をかけたかだけの話」

国際協力を始めたい人からで多い"英語ができないが何かできることはありますか"という質問。

しかしバスケ部に3年間いればそれなりにバスケは上手くなるのであり

レベルにもよるが、ある程度の出来る出来ないはそこに時間をかけたか否かだけの問題だというもの。

自分は英語に関してはそれなりに努力しているつもりだしそれなりに出来るつもりでいるが、

思えばそれ以外のいろいろなことにいて"できない"と逃げているかも知れない、

とこれまた自分の日常を思い返してしまうのであった。