NETFLIX限定の映画、観た。
若干ネタバレも含んでしまうかも知れないが
なるべく核心に触れない程度に簡単な紹介と感想を書いてみたい。
青春ラブストーリー。
主人公の女子高生は片想いをする男子に相手にしてもらえないが
とある方法で猫になる方法を得てその男子の前に猫として現れるようになる。
猫の間は愛してもらえるのに、自分のままでは相手にしてもらえない日々が続く。
やがて主人公の女子も、そして片想いされる男子も、
それぞれの事情を抱え悩んでいることがわかってくる中、
"お面屋"の謀略によって事件が展開されていく・・・
こうした人間が動物に変身するというテーマの物語は
ファンタジーとしてはまぁよくあるパターンのように思えるのだが、
本作で1つ「はっ」とさせられたシーンがある。
それは主人公が人間でいることがほとほと嫌になり
元の人間の姿を捨ててしまうタイミングがあるのだが、
その直後、別の何者かにその人間の姿を乗っ取られてしまう場面。
猫になった主人公はそれを見て「まずいことになったぞ」と焦ることになる。
今の自分なんて捨ててしまいたい、別の誰かになりたいと
多くの人が1度くらい思ったことがあると思う(自分は何度もある)が、
単に捨てるだけではなく、
その元の自分が別の誰かの手に渡ったところを目撃するとしたら…
自分は果たしてそれを見てどう思うだろうか・・・
本当にそれで良かったと思うのか、
本当にその元の自分を他人として見られるだろうか、、、
どこか喪失感が残るような気がしたのだ。
満たされない部分もある今の自分ではあるけれど、
意外と今の自分も悪くはないと思っている部分があったのかと
気付かされたのであった。
