今年度は教員6年目にして初の特別支援学級の担任をしています。

今日はその担任するクラスの生徒Kくんとのことを書きます。

 

Kくんは中学1年生で、クラスではとても明るく、元気で、よく気がついて手伝いをしてくれて、いたずら好きで、甘えん坊という印象です。

 

そんなKくんが、昼食後にある行動をしました。それにもやっとした自分の実践を書きます。

 

自分のクラスは毎日ランチルームでスクールランチを食べます。食べ終わったら、食べ残したものを所定のゴミ箱に捨ててから食器をトレイに乗せて返却口に返却することになっています。

 

ある日の昼食時。Kくんは食べ終わり、食器を乗せたトレイをそのまま(食べ残したものを所定のゴミ箱にいれずに)返却口に返しました。

そしてそのまま教室に戻ろうとしました。

そこで自分は

「Kくんゴミ捨ててから出してー

この前ランチルームの係の方がわざわざ出てきて捨ててたよー」

と言いました。

しかし、Kくんは何も言わず早足で歩いて行きました。

この後はもう一人の担任のS先生に腕をつかまれて抵抗していましたが、ゴミは捨てていました。

(このS先生がかたづけをやり直しさせるパターンは何度かあります)

 

その日の夜、一人でエピソード分析をしました。

 

ライフタスク

 

''食器を乗せたトレイをそのまま返却口に返して、そのまま教室に戻ろうとした''

 

対処行動は、

 

「Kくんゴミ捨ててから出してー

この前ランチルームの係の方がわざわざ出てきて捨ててたよー」

 

仮想的目標

 

「係の人にそんなに迷惑かけてって知らなかったのー、次からは絶対にゴミ捨てるー」

と少ししょぼくれて言う。

 

いやー、競合的ですね 笑

 

私的感覚を考えてみると、

 

マイナス側

''自分のことだけ考える''

 

プラス側

''ものごとを色んな人の視点でみる''

 

この分析を書き出した紙を冷静にみてみると、自分では''ものごとを色んな人の視点でみる''ことは良いことと思っているのに、Kくんの視点でみるってことしてないのは自分やん!ってことに気づきました。

それによって、Kくんはどんなふうに考えてるのか聞いてみたい、もしかしたらかたづけのやり方がわかりにくいとか困ってることでもあるのかもしれないと思いました。

 

次の日の休み時間に

 

 自分 「Kくん、相談してみたいことあるんだけど、今いい?」

 Kくん 「うん」

 自分 「あのさ、ランチ食べ終わった後、ゴミ捨てたりしてかたづけすることについてどう思ってるー?」

 Kくん 「…」

 自分 (あ、なんか責められてるように感じるかな)

 自分 「なんか困ってることとかあるのかな?」

 Kくん 「ないよー」(明るい感じ)

 

…と、ここでクラスメイトがKくんにちょっかいを出し、Kくんと一緒に遊び出す。

うーん、しっかり話し合えなかったなぁ…でも今話し合える状況じゃないしまた次の機会だなーと思い、この話はここで終えました。

 

さて、この日のランチルーム。Kくんが食べ終わって今日はどうするかみていると…

 

なんとふつーーーにゴミを所定の場所に捨てて返却しているではありませんか!!

 

すかさず「今日はちゃんとゴミ捨ててくれたね、ありがとう。」と言いました。

Kくんはあたりまえじゃんみたいな顔してました。

そして、それから数日たちましたが、Kくんは毎日ゴミを捨てて返却しています。

 

今回学んだことは、協力的な構えで話しを聞こうとすることはそれ自体が勇気づけになるということ。

エピソード分析をした次の日のKくんとの会話は具体的なことは話せていないし、何も決まってもいませんでした。しかし、協力的な構えで接することができていたように思います。Kくんは共通感覚にのっとった行動を取りました。もしかしたら権力争いから降りたのかもしれません。いずれにしても勇気づけられたのではないかと感じます。

改めて言葉かけの工夫をどうしようか考えるのではなく、構えの点検をしなければと思いました。

こんな機会を与えてくれるKくんに感謝です。