カナダ在住から日本に戻った者が遭遇した出来事や文化の違いを綴っています。

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お盆の時期。

 

20代僧(イケボ)と話す機会があったのですが。

 

彼曰く、何年か前に訪問した某県の某地域は、お盆の送り火、先祖の送り迎えがとても大事にしているらしく。

その地域に行った彼は、広大な墓地の全てのお墓を順番に回ってで1日中、炎天下の中、読経したそうです。

木陰なし、墓地はコンクリート、お墓からの照り返しで日差しはギラギラ。

その中で、各家庭がお墓の前で送り火として焚火を行うそうです。

しかも僧の衣って黒!

まさに灼熱地獄…!

 

全て汗として蒸発するので、全く、トイレに行かなかったそう…

それ、生命の危機じゃないですか…ッ!

 

「うちの宗派では、本来、送り火とかはしないんですけど。ずっと送り火をやってきた方たちに「うちの宗派ではやらないですよ」とは言えませんから。」

確かに。

土着文化もありますし、それが地域に根付いてきたものですから、否定できるものではないんですよね。

 

しかし、お盆の度に、毎年、行われている訳で。

それって、先祖への気配りで、現生の人たちが命の危険に晒されていますけど…?

墓前にお参りしている人たちにもきついですけど、読経とお墓参りは30分未満ではないでしょうか?

その後、休めます。

しかし!

僧はお墓からお墓へと休む暇なし!

倒れる案件ですやん…

 

千日回峰行とか、苦行、難行として有名なものもありますが。

『本当の難行とは日常生活に潜む慣習かもしれない…』

と思ったのでありました。

だって、コレ、誰も苦行や難行とも思っておらず、『当たり前』の慣習としてずっと存在していた訳ですよね?

檀家も僧も当たり前のことと思っている訳で。

どちらからも圧がありませんか?

逃げ道、なし!

 

でも、コレ、霊を送る側が送られる側になりかねない…

 

宗教的な物事って「こうあるべき」「こうしなきゃいけない」みたいなものが多くて、改めて、あんまり自分と相いれないものだなあ、と思ったり。

一方で、宗教が文化や政治をもたらしたので、その意味では敬意はあるんですけどね…

 

ご先祖に向き合う時間として、お盆はとてもいいと思うのですが。

お葬式にしてもお墓参りにしても、生きている人間に過剰に負担がかかるなら、見直すべきかな、と。

墓じまいする人も増えていますし、こういった慣習もどんどん廃れているので消えゆく文化なのかもしれません。

 

自分が死んだら、葬式なし、戒名なし、お墓なし、灰はそこら辺(実家の庭)に撒いてもらおうと思うのでありました。

遺言、書いておかないと!

 

それにしても、もうお盆も過ぎようとしています。

はやッ!

 

やりたいこと、しなくてはいけないこと、後回しになっていて、作業が進んでいない!

でも、こう暑いと、エアコン効いた部屋でもボーっとして脳がシャキシャキ機能してくれないんですよね…

暑いから何もやりたくなーい!っていう感じで早2か月。

運動もしたいですが、この炎天下で運動したら、生命の危機。

 

そんなこんなで暑さを言い訳にしつつ、怠惰な夏の日を過ごします。

 

台風の影響なのか、単に発達した積乱雲なのか、実家では雷雨で停電もあったのですが、皆様の地域は大丈夫でしたか?

 

交通の運航休止など、台風に備えていろいろ措置がとられているようで。

足止めされている方も多いと思います。

こんなお盆の帰省時にぶち当たるなんて。

でも、Better Safe Than Sorry!

何事もなく、無事に通り過ぎますように!

 

 
 
 
 
 
 

 

↓激押しの推し

 

↓関東では販売終了したカール。

でも販売終了前からうす味って関東で売ってなかったような?

 

 

 

 

 

 

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