カナダ在住から日本に戻った者が遭遇した出来事や文化の違いを綴っています。
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2023年11月にカナダから日本に帰国しました。
今、日本に戻ってから約4か月。
はっやーい!
自分はアラフィフの年齢で日本に戻ってきました。
今、自分が日本に戻ってきて感じるのは…
中途半端感。
アラフィフって先が見えているので企業としては雇いたくない。
しかし、リタイヤするにはまだ早いっていう、凄く中途半端な年齢な訳で。
アーリーリタイヤとして割り切るにはちょっと早いけど、これから新しくガツガツ仕事するガッツにも欠けるっていう…
自分はカナダにずっといるつもりだったのですが、突発的に帰国したので、その辺りは深く考えていませんでした。
とはいえ、日本は食べ物は美味しいし、カナダを引き払ったことを後悔しているわけではなく。
でも、『日本に帰ってきてよかった!』っていう充足感がある訳ではありません。
『日本ってば、いつの間にこんなに閉塞的な国になっちゃったの!?』って、正直、ショックでした。
そして、労働環境的に言えば、カナダの圧勝ではないかと思います。
日本もカナダもいいところも嫌なところもあって、それぞれ折り合いをつけていくしかないのですが。
一方で、日本もカナダもG7で、そこそこ治安もよくて社会保障もある国なので、そういう意味では恵まれているなあ、と。
どっちに転んでもそれなりにしっかりした生活が送れますし。
中途半端な年齢で、日本に帰国しましたが、今だと体も動きますし、やりたいことができます。
リタイヤ後の老後ではなく、自分の人生を構築できる時間があるというのは、ありがたい。
一方で、個人的な意見としては、正社員ポジションで雇用についているならば:
海外でリタイヤ年齢まで勤労、リタイヤ後に日本に戻る。
というのが理想ではないかなあ?と思います。
周囲には、60代後半から70代前半で日本に戻る人が多かったのです。
理由として考えられるのが:
- 貯蓄やその国での年金が確保されてからの日本帰国になるので、経済的不安があまりない
- 特に円安が進んだことで、海外から受け取れる年金額が、為替レートで高額になったことも大きいかと。
- 日本で暮らした方が海外よりも豊かな暮らしができる
- 老人ホームに入るなら日本の方が安価(人件費が安いので)
- カナダの医療費は無料だが待ち時間が長いので、社会保険料を負担しても日本の医療制度の方が便利
- これは人によってまちまちで大手術を受けてもほぼ負担のないカナダ推しの人もいます。
- また日本国内、カナダ国内でも在住地域で医療環境は凄く異なるので一概には言えないかと。
一方で、日本人でも日本の実家を売却し、そのままカナダで永住することを決意した人もいます。
日本での墓じまいや遺産相続も全て済ませてきたそうです。
カナダに住み続けることを決めた人は:
- しがらみを受けないカナダの方が楽
- 両親が逝去し日本での縁が特にない
- カナダの方がシステム的に老後を割り切れる
- 医療費が無料なのでカナダの方がいい
- 多様性のあるカナダの方が過ごしやすい
などの理由でした。
海外に住んでいて老いてから日本に戻るという選択肢は、そこそこ資産を持つ人にはいいとこどり、持たない人にはなかなか困難な選択になるのではないかなあ?と。
これは、在住していた国の経済状況が日本より上か下かにも大きく左右されるかと思います。
自分がワーホリでカナダに滞在した時はカナダの時給の安さや当時の円高もあって、明らかにカナダの経済は日本より下な感じでした。
それなのに、いつのまにか、カナダの方が収入も生活費も高い国になってました。
喜んでいいのか、悲しんでいいのか。
かといって、私は、カナダで資産をもっていた訳ではないので、日本に帰国して円安の恩恵を受ける訳でもなく。
まさにニュートラルな状態。
おいしいどこ取りとはいかず、何だか税金的にめちゃくちゃややこしいことになり、今、眩暈してます。
カナダの確定申告の締め切りが迫ってきたニョロよッ!
なので、理想的なタイミングでの日本への本帰国とはなりませんでしたが、後悔しているかといえば、それはありません。
お米の美味しさだけで、日本帰国の価値はありました。
生活の質は、お米にあり!
生活の質は、食べ物にあり!
しかし、労働環境と投資環境はカナダの方が上なんですよねえ…
あと、妙竹林なしがらみがないのは、カナダが圧倒的に楽でした。
日本も変わってきてはいるものの、「面倒くさい」とか「うざい」と思う頻度が、カナダより圧倒的に多い気がします。
あと人に過干渉とでも言いますか。
None of your business!って思うことが多々あります。
『私の事情は、アナタには一切関係ないですよ?』的な。
人にほぼ接してない私でさえ、うんざりするので、人と接する環境にある人たちは、もっと疲弊しちゃう気がします。いや、中にはそういうのが好きな人もいるのかな?
いいとこどり全てをするのは難しいですが、最大限、選択肢を持ったまま過ごしていけるように頑張ります!