カナダ在住者が遭遇した出来事や文化の違いを綴っています。

Any resemblance to actual events or locals or persons, living or dead, is entirely coincidental.
©m 2011- 2023 All rights reserved.

仕事や執筆の依頼はdrippingofpoison★gmail.comまでお願いします。

★を@に変えてください。

 

ブログ記事の転載、複製は禁止しております。転載やコピーをしないよう、お願いいたします。
リンクやリブログはご自由にどうぞ。

 

日本に戻って驚いたことは…

免許手続きのアナログぶりと手数料が収入印紙払い!

クレカどころか、現金ですらなく。

収入印紙ッッッ!

窓口で買わないと買えない!

ふえええええええ。

 

日本に戻って『カナダの免許を日本の免許に書き換えないとなあ』と思って調べてみたら…

「海外旅行、入院等やむを得ない理由で失効後、6か月を超え3年以内の手続き」

海外旅行、災害等一定のやむを得ない理由のため、6か月以内に試験を受けることができなかった場合には、当該事情がやんでから1か月を経過しない期間内であれば、免許試験のうち、技能試験及び学科試験が免除

あれ?自分の場合は適用されるのだろうか…?

「「やむを得ない理由」が終わった日から1か月以内に手続する必要があります。」とあり、この1か月が通算なら適用されないけど、通算でないなら適用されるかも…?

念のため、電話で問い合わせてみました。

そうすると、免許失効後に日本に続けて1か月以上滞在していないので、この枠で申請できることが判明。

うわーい!

自分の場合は、海外滞在がやむを得ない理由になりました。

海外滞在などが理由の場合、パスポートには海外への入出国を示すスタンプが必要です。

これ、もらい損ねると、出入国在留管理庁が出帰(入)国記録に係る開示請求が必要になったり、いろいろ手間なので、ご注意を!

 

過去にも書いてますが…

例として以下のような手続きにはパスポートの出入国スタンプが必要です。

自動ゲート使っちゃうとスタンプが押されないので係員の人に押してもらわないといけません。

  • 海外渡航中の運転免許証の有効期限経過による再取得の手続
  • 海外から帰国した場合における転入届に係る手続
  • 年金保険に関する合算対象期間(免除期間)の証明手続
  • 非居住者の免税手続
  • 外国査証の申請手続

 

さておき、免許失効&再交付の手続き、1か所で済まない!

まず、警察署で申請書を作ってもらい、その後、免許更新センターに行く必要があります。

しかも免許更新センターの受付時間、各30分のみ!その時間帯を逃すと受付してもらえません。

ふええええええ。

 

警察署で免許の再交付のための失効手続きの申請書類作成をしてもらったのですが、これがめっちゃ時間かかりました。

そもそも「海外旅行、入院等やむを得ない理由で失効後、6か月を超え3年以内の手続き」が適用されるかどうかの判断に時間がかかりますし、書類も手書き。オンラインで前もってダウンロードして記入できたりしません。

自分の場合は、パスポートに最近3年の入出国スタンプはあるけど、免許失効前の4年前のスタンプがなかったことで揉めまして。

補助書類を出すことでオッケーになりました。

ブログに関連記事を書いていたにも関わらずこの失敗!

『最近年の入出国がスタンプで記録されていたらオッケー』だと思っていたら、違いました。

なので、これからこの手の手続きをされる方は、事前に問い合わせておくといいかと。

(自分も事前に問い合わせたのですが、『過去3年分のスタンプがあるので、大丈夫!』って思いこんでました。ショボーン)

さらに自分の場合、中型2輪免許も持っているので、書類が2セット。

そして西暦を年号にしなくてはならず。これが地味に難しい。今年だけならまだしも、出国日とかを年号換算。

日本にずっと住んでいる人でも、今の年号が曖昧な人って多いんじゃないかな?

ちなみに父はいまだに昭和カウントをしていて、今年は昭和98年だそうです。ぷふ。


冒頭でも書いてますが、驚いたのが…

免許手続き手数料の支払いが収入印紙!

クレカでも現金でもなく、収入印紙!

そして収入印紙の購入もクレカでできない!

うっへえええええ。

 

日本の手続きのアナログぶりが凄すぎてびっくりしました。

これって申請者がオンラインで書類申請と支払いできるシステムがあったら、警察署では本人確認とサインだけで済むはず。

そもそも警察署に行く前にも市役所に行って住民票を取ったり、証明写真をとらなくてはいけない訳で。

そこでも時間がかかっている訳で。
警察署の手続きだけでもこんな感じでした:

  • 窓口で申請希望を述べる
  • 書類記入
  • 書類確認
  • 適用されるか否かの確認
  • 手数料支払いの為、印紙購入
  • 印紙貼り付け
  • 申請書の交付
通常、この手続きは1時間程度かかるそうです。
自分の場合は出入国日のスタンプ不備があったので、もっと時間がかかりました。
長時間かかる手続きとなってしまったのに、丁寧に応対してくださった警察署の担当者さん、ありがとうございました!
 

警察署の方に「今度は失効させないでくださいね」と言われたのですが、コロナ禍のような出来事って予測不可能ですからねえ。

コロナ禍前は『毎日、飛行機が飛んでるし、いつでも帰国できるし~!』と気楽に思ってましたが、『入出国が自由にできない状況っていつでも起こり得るのだなあ』と教訓になりました。

 

日本だと失効・再交付の手続きは:

  1. 市役所で住民票取得
  2. 警察署で申請書作成
  3. 免許更新センターで申請、適性検査、講習、免許証受理
と、こんな感じ。
警察署での手続き終了後、申請書を持って、失効手続きの窓口時間内に免許更新センターに行かなくてはいけないのです。
自分の場合は田舎なので移動時間がかかることもあり、3日かかりました!
今、プータローなので平気でしたが、コレ、勤め人だったら、かなり厳しいクエスト。
普通の免許更新の場合は免許更新センターだけで済みますし、ゴールド免許だと講習は30分ですが、それでも半日くらいはかかります。
あと免許更新センターって不便な場所にあることが多くないですか?
なので、免許更新で半休をとらなくてはいけない人も多いんじゃないでしょうか?
 
日本の公的書類や免許関連の手続き、20年前とシステムがほぼ変わっていなくて衝撃を受けました。
今までも一時帰国で垣間見ていたものの、コロナ禍を経てもネットやデジタルで処理をしないアナログぶりにびっくり!
市役所もpaypayの支払い受付はあるのに、クレカの受付はなし!
逆に『クレカはダメなのに、なんでpaypayで支払いできるの?』って感じで。
 
カナダのオンタリオ州だと、免許証更新手続きはネットで5分で済みます。
半休が必要などころか、自宅から一歩も出なくていいっていう。

 

なので余計に日本のアナログぶりが気になりました。

申請者と処理者の時間を消費しすぎて効率がめちゃくちゃ悪いにも関わらず、いまだにアナログって一体…。

 
日本のガラパゴス化、すぐに解消される感じが全くしないんですけど。

 

なんでもデジタル化すればいいってものではありませんが、アナログ作業をやり続けることで不要な手間と時間がかかり、労働者が疲弊するって、最悪のパターンだと思うのですが。

日本は、窓口の対応もにこやかで丁寧で素晴らしいのですが。

でも愛想が悪くて5分で済む窓口と、愛想がよくて1時間かかる窓口なら、前者を選んでしまいます。

このパターンで日本が世界に後れを取ってることはあるのだろうなあ、と。

もちろん、デジタル処理は万人向けではないですし、ネット接続などがない高齢者向けの窓口はあって然るべきですが、それでもこの申請者にも作業者にも時間を費やさせるシステムは効率的ではないのは明らかだと思うのです。