カナダ在住者が遭遇した出来事や文化の違いを綴っています。
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すみません、この4コマのキャラ、ご本人に似ていません!
お二方とも実物はもっとチャーミングなので、興味のある方は検索してみてください。
TCAFとはToronto Comic Art Festivalの略。読み方はティーキャフ。
2020年は休止、2021年はバーチャルだったのですが今年は開催されました。
コロナ禍前に比べると規模も小さく、人も少なかったですが、まだコロナ禍ではあるので、適度な混み具合だったように思います。土曜日はマスクしている人が90%くらいで「さすが!」と思っていましたが、日曜日はマスク率50%くらい?
暑かったから?
そして日本からのゲストとして鳥飼茜さんが!
鳥飼茜さんの作品、『先生の白い嘘』がどう英訳されるのか気になっていました。
白い嘘ってそのまま訳してしまうとWhite lieになってしまって、これは英語だと『罪のない嘘』になってしまいます。「些細な事柄について他人を傷つけないためにつく嘘」という意味合いがあります。
でもひょっとして日本語タイトルの「白い嘘」には『第三者はそれを単にWhite lieとして受け止めてしまうと』いう意味もあるのかなあ?と思ってました。あと白って純粋とか無垢とかを彷彿させる言葉でありながら、一方、白痴とか白々しいとかにも使われるので、この日本語タイトルが秀逸だと思っていたのです。
白い嘘が何を指すのか、読み手が決めていく面白さがあるので。
英訳はSensei's Pious Lie。直訳すると『先生の敬虔な嘘』なのですが、Piousは「信心深い(狂信的な意味も含まれる)」「切実であるが叶いそうにないこと」、「空元気」などの意味もあるので、これまた読み手によって解釈の仕方が違って来そうです。
ちなみに『先生の白い嘘』の翻訳者はMogan Gilesさん。
この方の訳も『ふっへー、オリジナルの漫画のセリフがわかる!』っていうくらいに自然でした。
鳥飼茜さんの作品に対する姿勢とか聞いていて、自分の仕事に対する姿勢を反省。
自分の場合は、収入を得るために働いている部分がすごく大きくて。
しかもチームの人員が減ってめちゃくちゃ忙しくて、やっつけ仕事になるものも出始めていて。
あとPC使用時間が長すぎて、脳と目が悲鳴をあげていて、それは重々感じつつも続けていたりしました。
なので、もっと自分の生活と生き方の姿勢を自分に問い直そうとおもいました。
惰性で生きすぎている感覚に陥っていたので。
何をやっていき、どう生きていくのか。もうちょっとちゃんと考えようと思いました。
あとJocelyneさんの通訳が凄くて。
彼女は数多くの漫画を翻訳している翻訳者でもあるのですが、通訳もすごくて。
自分は日本人ですが、例えば「人が言ったことをそのままもう一度日本語で説明しなさい」と言われてもできません。例えメモを取っても取りこぼしが出てくると思うのです。
でもJocelyneさんは聞いた日本語を英訳して、さらに補足説明も足していました。
オリジナルの意味を変えずにニュアンスが伝わる訳って、すんごーーーーーーーーーーーーーーーーーーく難しいと思います。
自分は翻訳業界ではないですが、「自分の訳したいように訳す通訳者が多くて困る」という話はよく聞くので。
こういう日本語と英語の両方も聞いて楽しめることに愉悦を感じますが、自分の場合、英語理解のレベルがまだ低いので、日常的に「?」と思う事がまだまだ多くて。
もっと英語をなんとかしようと思います。←なるのか?
ちょっと語彙なさすぎですし、あといまだに英語を喋る時、緊張するんですよね。
これって、いつか、なくなるのかなあ?
そんなこんなで、TCAFで、自分の生活や人生を見直そうと思ったのでした。
↓既に読んだので若干ページがめくりあがっていますが、買った時はピニル梱包でした。日本みたい。
2巻は販売開始は7月だそうですが、TCAFのために用意・確保したそうです。
お値段、1冊33.95ドル(今日の為替で約3522円)!+ 5% TAX
約18cmx14cmなので日本の単行本より大きいです。1冊で日本語単行本2冊分。
もらったフライヤー。
フライヤーの裏。
サイン会で「正面顔の新妻くん」というリクエストを出して描いてもらいました。←あつかましいぞ!
でも本編の新妻くんより幼い感じです。
サインの漢字の鳥飼が鳥さんに見える!
原先生。
いろんなトラブルやら偏頭痛でめっちゃ気分が落ちていたんですが、TCAFにいくと何だかクリエイターさんの気骨とかいろいろあって、「あー、自分も頑張ろう!」っていう気分になれました。
2019年のTCAF
Stay safe!
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