カナダ在住者が遭遇した出来事や文化の違いを綴っています。

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続きものとなっています。

 

『老後はカナダかなあ?』と漠然と考えていたのですが、このまま家賃の高騰が続いたら、家賃で生活が圧迫されるので、それなら、日本に帰るのもアリかなあ?と。

花粉症と夏バテは、老齢によりあまり反応しなくなっているということもあるかもしれないし、ないかもしれない。

日本の春と夏を10年以上、体験していないのでよくわかりません。

 

友人はカナダ派と日本派に分かれています。

カナダ派の友人は「日本のしがらみ的なものが面倒臭い」、「日本に戻ったら逆にカルチャーショックになってる」など。

 

日本派の友人は「食べ物が美味しい」、「医療」など。

オンタリオ州の場合、専門医にかかるまでに数ヶ月待つ必要があります。

重篤度が高いほど、予約が優先されるので、疑わしい段階だとなかなか検査にすら進めてもらえないことも。

私もポリープ切除の手術を受けたことがあるのですが、専門医の空きがなくて、専門医のクリニックに「貧血でもうやばいので少しでも予約を早めてくれたら助かります!」泣きの電話をいれました。そうすると1ヶ月くらい早くなったので、ガツガツと押しの姿勢でないと、どんどん後回しにされます。

コロナ禍でも日本は病院がほぼ通常受付だったと思うのですが、オンタリオ州は緊急手術以外を全てキャンセル。蓄積されてしまった手術件数をさばくのには数年かかるとも言われています。ひいいいい。

ちなみに去年の8月辺りにマンモグラフィーの予約をいれたのですが、まだ取れていません。これはかかりつけのお医者さんがマンモグラフイーの予約をキャンサーリサーチ系の病院にいれてくれたからなのですが、いや、普通のラボでいいんですけど…。この状態だと早期発見は困難かと。特に何か兆候がある訳ではないので気にしてないのですが、兆候がある時にこれだと怖い。

 

人間ドックとかも個人の予防としてできる設備がないですし、例えあってもクリニックのはしごになるので半日とか1日で済ませるのはムリだと思います… 

カナダってば早期発見を謳っている割には、早期発見できる環境は整ってません…

 

一方で、日本の医療や技術って高いのに、お値段は保険適用なしでも米国に比べるとすごく安いので、円安の今、日本に医療目的で旅行したい!という人はたくさんいそう。かくいう私も次回帰国時に眼科医とか検診とかいろいろやりたいですもん。

 

でも日本でも『現在、我々の親の世代が高齢者として受けている水準の医療を、我々の世代が受けることができるか?』というとかなり疑問ではあります。

 

そして友人曰く、「かつて日本人が物価の安い国で老後を過ごそうとしたように、日本が物価の安い国となった今、他国の移住者の受け皿国になる可能性もある」とのこと。

日本が受け皿になる気はさらさらなくても、法の整備がなければ、押しかけられて居座られて負担をかけられる状況になりかねない訳です。

現時点で、日本在住者でない外国人や、継続的な日本在住ビザを持たない外国人の、土地売買とか制限されてないんですよね。

土地規制法ができましたが、アレは、自衛隊基地や原子力発電所の周辺、および国境離島などでの土地の利用を規制するもの。そんなの全然たりてません。

他国で見られる外国人向けの規制、永住権や日本国籍の有無、ビザの種類による規制もなく、土地・建物共に外国人の不動産所有が認められいるので、いわばザル状態。さらに日本人が不動産売買にガッツリ手を貸しちゃってますし。

コレ、野放しで「国防がーッ!」って騒いでるって、基本的な土台がない状態で、10階や11階を建てたがるようなものじゃないかと。建物として成り立ちません…。しかも土台をむしゃむしゃ食べてるシロアリが日本の政治家だったりしてるような。

 

リタイヤ後にどこの国に住むのか?

カナダや日本以外の選択肢もある訳ですが、個人的には、もう異国の地でまた新たに生活は辛すぎる…!あとビザが面倒…

でも今のカナダの家賃事情を考えると、カナダの家賃分で世界をあちこち旅行した方が安くつくし、それはそれで面白いんじゃないか?とか思ったりもしてしまいます。

↑浮き草人生のさが。

 

何はともあれ、どこで暮らすにも健康第一ですよね。

健脚で食べ物が美味しいと思える健康状態でないと旅の意欲も湧きませんし。

 

さて、次回は、「移民の自分はカナダで年金はもらえるのか?」です。

 

 

Stay safe! 

 

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