最近、結婚当初からよく知っていた知人夫婦が、まさかの離婚危機という事実を知って衝撃を受けた。

見た感じ仲睦まじくて、離婚なんて過りもしないようなおしどり夫婦。

子ども二人を含め家族も仲良しで、傍目には間違いなく幸せに見えていただけに結構ショックだった。


詳しいことはわからないけど、わたしは旦那さんの口ぶりから、恐らくもはや修復は難しいだろうなと感じた。



夫婦の数だけ事情があり、真実は他人には決して解らないことだから、口出しするつもりは微塵もない。

ただ、一般論的にパートナーシップの改善、修復を試みるとするならば、まずは



うまくいっていない原因は50/50である



ということを大前提として肝に銘じる必要がある。


どれほど片方が悪く見えたとしても、二人の関係性においてどちらか片方に100%非があるということはまずあり得ない。


そして、関係を改善・修復できるかどうかは(婚姻関係を結んでいる夫婦の場合)、まずは改善を望む側が



離婚という最終手段を回避するために、離婚する覚悟で本気のコミュニケーションをとる、と腹をくくれるかどうか



にかかってる。

(これ、矛盾してるようだけどそうとしか言えない。)


わたし自身が女ということもあるが、性質的に言ってコミュニケーションの要は女性が握っているところが大きく、やはりキーになるのは女性側の心の開示度合いである。




女性は自分のために、
男性は女性のために、


それぞれエネルギーを使うことで男女はうまく回るようになっている。

となるとスタートはやはり、中心である女性の覚悟が必要であり、かつその覚悟の深さが物をいう。


勿論男性側にも、女性に心を開示させるだけの土台、広い懐が必要ではあるが、それを育てられるかどうかさえも、実は女性にかかっているとわたしは思ってる。


メガネ氏作のセルフラテアート。ひどい。


わたしの周りでも、二人の時はうまくやっていたのに、子どもが生まれ子育てが始まってから、パートナーシップが崩れていった夫婦が多くいる。


本来ならば、子宝に恵まれ家族として更なる幸せのステージに上がれそうなところ、夫側の育児への非協力的な態度、及び理解度の低さが原因で、旦那さんへの愛情が枯渇してゆくカップルが非常に多い。


例に漏れず我が家もそうなりかけたし、子どもが生まれてから何度もぶつかって怒鳴り合いの喧嘩もした。


が、今現在、パートナーシップが良好に保たれている大きな理由としては、


共に幸せになる為に、歩み寄ることをお互いが諦めていないから


という一点に尽きる。

※現在進行形で状況は変わるので、どちらか一方がこれを諦めた途端に関係は終わりに向かい始める。


わたし作。


子どもの有無に関係なく、夫婦というのは、


一緒に幸せになりましょうね


と約束した相手でもある。


なのに、もとは全く別の環境で全く違う価値観を脳味噌や心に刻みながら数十年を過ごしてきた他人なもんで、「一緒に幸せになる」と約束したことをいとも簡単に忘れてしまう。

些末なことから大きな事まで、あまりにも自分と違う事が多すぎて。



でも、思い出してもらいたい。

自分と全然違う、
まったく理解出来ない、
共感なんか出来るはずもない、
今や愛情があるのかさえもわからなくなって謎の生き物に等しいパートナーと、共に幸せになる、と決めたのは他ならぬ自分自身であるということを。


そしてなぜ一緒にいるかと訊かれたら、


共に幸せになるため


だ。それ以外に、パートナーでいる意味はない。


そして「共に」幸せになるためには、諦めてはいけないのだ。

相手を理解すること、
すべてを受け入れること、
ではなく、


違いを認めた上で歩み寄る


ことを。それだけを。



殊育児に関しては、常々しんどそうでパパを敵視しているママさんほど、「どうせわかってもらえないし」と諦めてしまうのが早い。



早いよ!!
早過ぎるよ!!!男性陣に、パパになるチャンスをあげてくれよ!!




と、ここだけは半泣きでお願いしたい。


十月十日、お腹の中で子を育て続けた母親と違って、父親というのは、自ら掴みに行くことをしなければ父になるチャンスがとても少ない。

そして大抵の男性は、自分が何を掴みに行けばいいのかさえわからないまま、ある日突然「父親」の肩書を得る羽目になる。

実はこれはとてもしんどいことであり、子どもとの関わりという点から見ると、明らかに不利な状況だと言える。



お目覚めになった殿下。静か。


命がけで子どもを生んだ女性は、それだけでもうもの凄い。

子どもが小さい間は、身体的にもメンタル的にも大変なのは百も承知。


でもだからこそ、大変でしんどくてやってられなくて冗談じゃないくらい不安で心細くてパツパツで余裕なんて微塵も持てないからこそ、今すぐにやらなくてはいけないことがある。






全力でSOSを出す
助けて欲しいと伝える
旦那さんを頼る



こと。



共に幸せになろうと決めたのなら、
二人で歩く未来を望むのなら、



絶対に簡単に諦めちゃいけないんですよ!!
しんどい体で、眠れずボンヤリしたあたまで、スッピンのボサボサで、不安定な心を抱えたままで、今すぐに伝えるんです!
伝え続けるんです!!
しつこく!!!伝わるまで!!


ここなんですよ、女の正念場は!!!


肉体的にもボロボロでしんどくて子ども以外のことにエネルギー注ぐ余裕がほぼない!っていうくらいの時だからこそ、


全力で本音を出さなきゃいけない。


そう、いけないの。もはや義務なの。伝えることが責務なの。あなたのためだし二人のためだし子どものためだし、要するに全員に関係ある話になってくんのよ。


家族の中でお母さんが元気じゃないと、家族みんな幸せになるって難しい。

病気がダメとかそーゆー意味ではなく、


お母さんが自分自身の欲求に鈍感で、それをパートナーであるお父さんに伝えるという形で「自分を守る」ことを放棄していると、その余波は必ず子どもたちに及ぶ。


そのさ、自分自身を守る、大切にするってことの大切さを全然解ってない人が多いから、一人で頑張り過ぎて体壊したり精神病みかけたり早々に「夫は無能」って決めつけて諦めたフリして陰で文句言うっていう不毛なループを繰り返す事になるのだ。



女はまず、自分を守ること、大切にすることに最大のエネルギーを注ぐべき。


そうしないと子どもなんか守れない。

そしてそのために、パートナーに離婚覚悟で本音を伝える必要があるんです。


これ言ったらさすがにまずいだろ、
人間としてわたしクズだろ、
相手を怒らせるし傷つけるだろ、


と思うようなことまでの本音を、本気で。
それこそ離婚覚悟で。


相手に本音が言えないっていうのは要するに、「そんなこと思っちゃいけない」ってストップかけてる自分がいるってことなんだよね。

それを外さない限り、ずーっとしんどいよ。




そして一周まわってよくわかんないこと言うと、


結局、解って欲しいのは旦那さんにではなくて、自分自身になんだよ。
自分が思ってること、感じてることの全てをジャッジなしに認めて貰いたいのは自分に対して。


でもそれは、頭の中で勝手に理解した気になっても始まらない。恐いけど、ドキドキするけど、さいあく離婚になるかもしれないけど、「腹を括って底の底にある本音までをちゃんとパートナーに伝える」ってことを行動して初めて叶うこと。


「自分に対して責任を取るために、パートナーに本音を伝える」という行動を起こすことに意味がある。




解る? 解りづらい?

いずれにせよ長い。ごめん。終わります。