自分的忘備録、妊娠発覚からの変化あれこれ。
テーマは「仕事」。
昨年の冬から張り切って始めたアパレルのバイトは、五日間働いただけですぐに辞めた。
みんな優しくて接客も楽しめそうだなと思ってはいたものの、業務中に貧血を起こしたのと、冷えるし脚立上るし危ないし立ち仕事がどうにもつらくて。
やる気満々で入ったはいいが、予想外の妊娠で(作る気がなかったわけじゃなくできると思ってなかった)早々に辞めることになり、店長をはじめお店の人たちにも迷惑をかけたが、「喜ばしいことなので!」と言ってもらって、尚更申し訳なさが募った。
店長も社員さんもわたしより若く、気にしないでくださいと優しく見送ってくれたが、わたしが逆の立場だったら
ええ大人なら予想くらいついたやろがい


と腹立つと思うし、いやほんとにごめんなさいと今でも思ってる。
他にも、大きめのライブハウスを借りてやろうとしていた3月あたまのイベントを中止にした。
トークライブにコントにバンド風ユニットにとかなり盛りだくさんな内容で、お世話になってるディレクターさんと小屋主さんと打ち合わせを重ね、キャストの面々にも声をかけてやる気満々だったんだが、妊娠発覚と同時にブルーなツワリデイズが始まり、とてもじゃねぇがこんな状態であれこれ動くのは無理や…と思って中止にさせてもらった。
はじめは「延期で」とお願いしていたのだが、理解ある小屋主さんは、奥様のツワリが酷かったそうで、「安定期に入ってもどうなるかわからないので、無事に生まれたあとでも全然いいですよ」と言ってくださり、わたしの体調を慮って「こちらのことは気にしなくていいのでひとまず中止にしましょう」と言ってくださった。
出演オファーをしていたみんなも、体調第一で、と言ってくれて、これまた申し訳なさが募った。
更に、毎月定期開催していこう!と心に誓った自宅サロンでの女優メソッドにもツワリは影響し、開催日までに十分な準備ができる体力がなく、申し込んでくださった方に事情と謝罪を伝え、決まっていた日程を中止にしてしまった。
この時も、申し込んでくださっていた方がとにかく優しくて、勝手な申し出に怒るでもなく、本当に温かいお言葉を頂いて感激が止まなかった。
もう数年間講師をさせてもらっている声優事務所のアカデミー生のレッスンと修了公演も、長時間PC画面を見るのが難儀で、脚本執筆はもちろんその後の修正や音探し、連絡メールすら苦痛に感じる有様。
例年はもう少しフットワーク軽く、生徒たちの自主練にも顔を出せていたのに、今年ばかりは週一のレッスンさえギリギリのため、とてもじゃないけどそんな余裕はない。
そう。妊娠してからのわたしはほぼ、
随時エコモードの中止マニア
だ。なんぼエネルギーケチっとんねん。それでいてどんだけ中止すんねん、と。
でもね、
ヒイヒイ言いながら現場まで足を運んで生徒たちの顔を見たら、
必死で家中を掃除してお客様をお迎えしいざ講座が始まったら、
は? ツワリ? 何すかそれ?
って感じにエネルギーが満ちてくるからビビる。
ただそこまでがつらい
でも始まれば楽しい
終わったあとはしかばね
これまで好きな仕事を好きなペースで自由にやっていたわたしにとって、フルスロットルで動けないジレンマがかなりのストレスだった。
が、最近は、動けないものは動けない、と開き直ってきた。だってどんなに気力を振り絞ろうとしても、そもそも絞れる気力(エネルギー)自体が自分の中にないから
そして今まで以上に、
自分の本音に忠実であることの大切さ
を痛感してる。
これまであたまで「本音に忠実であろう」と考えていたが、今はもう本音に忠実でなければ生命を存続できないくらい切実なため、自ずと無理が出来なくなる。
わたしにとって妊娠は、何があっても自分の感覚や本能や本音に従うことを理屈なしに体感する方法として、必要な経験なのだろうと思う。
貴重な体験だし今しか見えない景色、感じられない感覚や感情を思う存分味わおうとは思うが、どこかで自分らしさが封殺されちゃってる気もしなくもないので、子が無事に生まれた暁には、これまで以上にエネルギッシュに仕事に向かいたい。
