帰省中、幼なじみ二人と共にレンタル浴衣で京都散策に出かけた。
 
たった半日のことだったけど、八坂神社にお参りしてかき氷を食べて、夏を満喫できて良い思い出が出来た。ニコニコ
 
わたし以外の二人も170近い長身で、三人並ぶとまるでスリータワーなんだが、彼女たちといる時の自分がそれぞれまったく異なる意識状態にあることが今回で改めてハッキリして、
 
 
人は誰といるかによってこうも意識が変わるのか
 
 
ということに驚いた。
 
 
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暮れゆく京の街。
 
 
はんなりした柔らかい空気の親友・仁美(下の写真右)は、エステティシャンという仕事柄もあってか、美意識が高く常々女性として自分を美しく保つ、ということを自然とやれる人。
 
芯の強さや起業家ならではのバイタリティはもちろんあるが、それでも本質的にはおっとりふんわりしており、そのたおやかな空気感が、美人なのに一緒にいて癒されるというセラピストとしての資質に反映されているように思う。
 
 
仁美といると、着る物やメイクなど見た目をちゃんとしようという意識が高くなり、オシャレして素敵な場所に出かけたいな、とか、男性にイイ女と思われたいな、とか、総じて女性としての自分を楽しもう、という気持ちになる。
 
綺麗な仁美の横にいるにあたり、彼女に恥をかかせてはいけないという気持ちもさることながら、どうやら自然に自分もそっちに引っ張られ、良い意味で女性としての意識が高まるらしい。
 
 
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帯から下が長すぎてなんかバランス悪い…
 
 
方や柔道整復師という整骨院の先生をしている幼なじみ・エノ(下の写真左)は真逆で、ただでさえ少ないわたしの美意識スイッチをすべてオフにした挙句、一周まわって「男スイッチ」をオンにする人とでも言おうか。
 
エノと二人で遊ぶ時、
 
綺麗に見られたい、
男性に良く思われたい、
オシャレな場所にオシャレして出かけたい、
 
など、女性としてのこうした願望がすべて消え失せる代わりに、
 
「行動そのもの」(例えばカラオケ、ボーリング、ドライブ、買い物等)をとことん楽しみたい、
人目を気にせず自然体で遊び尽くしたい、
女性というより人間としてリラックスしていたい、
 
などの欲求がうなぎ上りに高まる。
 
 
彼女はわたし以上に男っぽいというかボーイッシュな気質なので、二人でいると、男二人で遊んでる感覚に陥る。
 
 
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選ぶ色味が自然と寒色。
 
 
もちろんどちらが良い悪いという話ではなく、どちらもわたしの中にある部分で、両者同様に楽しいから何ら問題はない。
 
二人でいると上記のように両極に振り切れるものの、三人でいるとその辺のバランスが非常に良いようで、仁美(女性性)が言い出した企画(今回で言うなら浴衣着てかき氷を食べること)を、エノ(男性性)が着実に形にして(恐がって渋る仁美に代わりエノが車を運転して京都まで行き、わたしたち二人を先に店で降ろし一人で駐車場まで停めに行ってくれたり)、間に属するわたしは企画の中に刺激というスパイスを加えるべく、動画収録を挟んでみたりディナーメニューに譲れないオーダーを出してみたりと、三者三様の役割を果たせている。
 
 
11歳で出会い、40歳になる今までこうして親友とかほぼ身内のような関係が続いているのは奇跡だなとつくづく思うのだが、今もって良好な関係が保てているいちばんの理由としては、
 
 
それぞれがそれぞれの道で、止まることなく進化しているから
 
 
なのだろうと思う。
 
 
根本的な価値観がそう違わないから仲良しでいられるというのはあるにせよ、それでも生き方や考え方、何を大事にするかという細かい部分については、もちろんみんな異なっている。
 
それでもその違いを認め、受け入れて、時に譲り合ったり時に正直にNOを伝え合ったりできるからこそ、お互いへの尊敬を持ったまま、良い距離感が保てるのだろう。
 
 
変わらない部分は当然あれど、良い意味でみんなが変わっていけること。そして、お互いの変化を受け入れて認め合えることが、長く友情を保つ秘訣なんじゃないかという気がする。
 
道はそれぞれでも、各々成長速度が似ているから、ブレずに共有し続けられるものがあるのだと思う。
 
 
改めて、同じ速度で歩みを進めてこられた友達がいることに感謝が噴き出す。
 
彼女たちに限らず、長年仲良くしている友人たちは恐らくみんなそうなのだけど。
 
 
大事な人を大事にできるように、自分を大事にできる自分であろう。