今まで、相当「がんばって」生きて来た自覚がある。
「がんばって」というのは、無理し過ぎたり、自分に嘘ついたり、背負い過ぎたり…とか、あまり良くない意味で。
長年の調理経験を生かし、本格的に料理教室を始めることになった夫のメガネ氏。わたしも、ビジネスセオリー無視の自己流で、これならば最大限に「自分が持っていて誰かの役に立つもの」をひと様に(楽しく)手渡せる…と思い、「毒りんごの宴」を始めた。
お互いスタート地点に立ったばかりで、手を取り合わねばならないことは多々。
今回ばかりは「形にするまでやる」と決めたので、いろいろ実験しながら、宴をより楽しんでもらえるものにするための工夫は惜しまないし、やるべきことも解ってはいる。が、昨日メガネ氏に、
「一緒に頑張ろうな」と言われた瞬間、わたしの中で、一瞬にしてシャッターがガラガラピシャンと落ちるような、
猛烈な拒絶
が起きた。
それまでふつうに話をしていたのに、突然黙り込むわたし。
メガネ氏に「どうしたん?」と訊かれても、この感情をどう言葉にして良いかわからなかったが、妙にモヤモヤして、とにかく憂鬱な違和感が胸に広がった。
しばらくして、自分が引っ掛かっていたのが「頑張ろう」というワードであり、手を取り合って前に進む気はあれど、
こちとらもはや「頑張る」気持ちなど微塵もございんせんっ!!
と思っていることが判明した。
自分でも、いやさすがに過剰反応だろとびっくりしたんだが、どうやらそれほどにわたしの本音は、
全身全霊をかけて、「頑張る」ことを放棄したい
らしかった。
ずっとこんな風がいい、人生。
メガネ氏にその旨を伝え、じゃあこれからは「頑張ろう」じゃなく「Enjoy!」を合言葉にいこう、ということでまとまった。(「ただの言葉のあややん!」とキレることもなく、どこまでもわたしに寄り添ってくれる神のようなメガネ)
英語もろくに話せない、四十路手前のおじさんとおばさんが何をエンジョイか、と思わなくもないが、「頑張ろう」と言われた途端にテンションがゼロを超えてマイナスに振り切れるので、苦肉の策で外人ぶることにする。
もうね、本当にね、大真面目に、例えプーチンに頼まれたって、わたしは金輪際何一つ頑張りたくないんです。
「頑張る」ということについては、もう十分やってきた。
それ故に倒れたし、病んだし、周りに迷惑もかけたし、疲れた
だからここだけは、この先何があっても死守する。絶対。満月に乗っかって宣言しちゃうけど、
頑張るくらいなら、沼に還る。
オラ、こう見えてカッパなんです。
その瞬間その瞬間、とことん自分に正直に、喜怒哀楽や欲求も、理性や常識のフィルターにかけることなくストレートに表現していく。
とことん我儘を極めても、人は生きていけるのか?
っていう実験を、今日から始めてみます。そしてこれすら、頑張らない。
皆さん、今日の誓いを忘れてうっかり頑張ってるわたしを見たら、「沼にお還り」って優しく囁いてね。
・・・あッ!!
ってほっぺを赤くして、ポチャンと沼に飛び込むから。
メガネ氏の「食材ありきのお料理教室」
http://ameblo.jp/mori9to/entry-12287903003.html

みかりんごってどんな人?
演劇サイト「しばいのまち」インタビュー記事
前編
http://shibainomachi.com/2016/11/04/0125/
後編
http://shibainomachi.com/2016/11/06/0128/
劇団THE REDCARPETS公式サイト
人前に立つ人、表現者向け
【個性と印象を揃えてズバッとインパクトを残す、魅惑の千両役者コンサル】
http://ameblo.jp/dringo-c/entry-12290278264.html