「最高」と思い申し込んだ希望物件に、メガネ氏と共に改めて内見に行く。
 
そこそこの高層階で眺望が良い、
最上階の角部屋でルーフバルコニー付き、
二面採光で陽当たり良好、
 
という、わたし的にテンションの上がる条件がそろっていたので「最高」とメガネ氏に伝えたんだが、彼的には「ええけど、まぁふつう」だったそうで。笑
 
それを聞いてなんだか、二人して「絶対ここ!」とまで思ってないなら、万が一審査に落ちても他にベストなところがあるかもな…という気になってきた。
 
さして築浅でもないが内装もまぁ綺麗だし、自宅サロンにして講座なんかをやるには良いと思うので、わたしとしてはベストだが、まぁなるようになるだろうからどっちでもいい。
 
ここに住めさえすれば!
これを持ってさえいれば!
美人でありさえすれば!
お金さえあれば!
 
みたいに、「幸せになる条件」を手に入れることが人生の目的のように思いがちだけど、よくよく自分の内側を覗いてみたら、実はもう案外幸せってやつがちゃんと居て、「ん~、それ欲しいけどなくても別に大丈夫かも~」ってへらへら笑ってたりする。
 
何かが足りない、だから頑張るしかない、と思って全力で走っている時には気づかないけど、止まってみればなんてことはない、欲しいと思ってたものはずっとそばにあった、的な。
 
 
 
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昔は本気で、
 
背が高くて「可愛い女」とはほど遠い、料理も出来ない家事も出来ない、きつくて甘え下手で男っぽいわたしはダメな女だ、とか思ってたけど、今はそんなわたしで良かった、って思えてる。
 
背が高くて料理も家事も出来ないきつくて男っぽいわたしのままで、メガネ氏に甘えて「可愛いなぁ~」と言ってもらえれば、それで満たされるから。
 
全力で着飾って「女優論」なんかを語り、百人の薄顔男子に「実加さん素敵ですね」って言われるより、スッピンのちょんまげでメガネに「うんこ!」って吠えて、「実加ちゃん可愛いなぁ」って言われる方が幸せ、って、昔のわたしが見たら度肝抜かすだろうな。
 
ひとって、変わるよね…チュー(遠い目)
 
大事なものって、たくさんあるように見えて、実はそんなにないのかもしれない。
 
 
ムラのあるわたしのことだから、また明日になれば全然違う事言ってるかもしれないけど、今日のところは本気で、
 
 
人生、9割のことはほとんどどうでもいい
 
 
っていう気がしてる。