
メガネ氏のお料理は、どれもこれも本当に美味しいのだけれど、時々鳥肌が止まらなくなるものがある。
こないだはお出汁から取って作ってくれたお味噌汁が美味しすぎて、飲んでる間じゅうずーっと鳥肌が立ってた
たぶんあれは、「おいしい」を受け止める受信機側のわたしの容量がいっぱいになっちゃって、外に漏れ出てる現象だと思うね。
理屈じゃなくて、細胞が満たされて喜んでる感じが解るんスよね
「愛」って、たぶん明確に感知できるんじゃないか? 本来わたしたちに内蔵されてるそのセンサーが鈍ってるから、お世辞や社交辞令と本音の境界線が解らないだけで、今どんどんそういう「嘘」と「本物」がハッキリ分かれて来てる気がする。
メガネ氏のお料理は、もちろん好みがあるだろうし、もっと美味しく作れる人は世の中にゴマンといるんだろうけど、「実加ちゃんに美味しいものを食べさせてあげよう」っていう気持ちは世界でいちばん強いと思うのね。(たぶん)
そこに加えてメガネの何がすげぇって、普段使ってる調理器具とかお皿とか、食材たちへの愛がハンパねぇってこと。食材に話しかけたりするし、人格があるように扱うし、わたしが食材だったら、こんなひとに調理されて天寿を全うできれば気持ちよく人間に食べられてやろうか、って思える。
メガネ氏にお手入れされてる調理器具たちは彼の為に頑張って働くし、
愛されてる食材たちは美味しくなろうって頑張るし、
大切にされてるお皿たちはお料理を良く見せようと頑張るし、
なんかもう、すべてがハイパワーで循環して、掛け算されていっているように感じる。
だからわたしの細胞はそれを感知して、鳥肌を立たせるんだろうね。
メガネ氏にとって料理は天職なんだなぁ、って傍で見てていつも感動する。
わたしもそういうことをやりたい。
大抵毎日20回くらいは思うけど、美味しいものを食べさせてもらった時は更に、彼と結婚出来て良かったなぁって感謝が噴き出す。ありがてぇや。