JTCCのルーツはマイナーツーリングにあった? | いまたんのブログ「おちょけごころ。」

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日本の中心あたりから痛車乗りがミニ四駆やったり、メタルを聴いたり、あれこれとおちょけ(=悪ふざけ)た感じでやっとります。

多分にボケたがります。多分に草はやします。

画像は自前のときもあれば、そうでないときもあり。ちょいと黙っててどうぞ。

JTCCに出ていたプリメーラ。
吸気効率を優先するためにリバースヘッドを他社が導入するなか、イギリスNREが導入しているのに頑なに導入せず、結局遅れに遅れた導入のおかげでライバルに差をつけられてしまったのでした。











そもそもボディーが5ナンバーサイズで小さいためタイヤハウスの自由度がなく、独立サスの四駆モデルで公認取得してまで出てきたのに、ほとんど勝てなかったわりに人気だけはあったんですよね。













話はそこからさかのぼること20年ほど。
プリメーラと同じくFF駆動のレーシングカーとして登場したチェリー。







うん、それは「うる星やつら」のチェリーだね。













110サニーと同じエンジンを搭載し、かつ新しく出た「売り出し中」のチェリーをマイナーツーリングに投入するのは至極当たり前の流れでした。
※ちなみにこのレーシングジャケット姿は1973年限定なので、勘違いしなはんなや。















マイナーツーリングに関しては現在「絶賛」発売中のレーシングオンが特集をしております。















そこではA型エンジンの開発について語られています。
OHVってキャブで吸い込んでUターンし、そのままキャブの真下へ排気する「ターンフロー」方式なんですが、DOHCエンジンのように吸気と排気が一直線に吹き抜ける「クロスフロー」がテストされていたそうです。










クロスフローについては、Wikipedia先生に教鞭を執っていただくとして(丸投げスタイル

そういえば、みんなだいすき権太坂Zに載ってるエンジンも市販型L28ではなく、なぜかワークスが作ったクロスフロー版のLY28が載っていましたね。

あれはどこから手に入れたのやら?←日仏整備絡みだったような













さてさて、そんなクロスフロー版A12を横置きにマウントしているチェリーさん。


普通ならバルクヘッド側で吸気も排気もするのに、クロスフローにしたためにラジエーター側から吸気するようになり、結果的にJTCCで採用したリバースヘッドのようにラム圧で押し込むように吸気できるスタイルに。
ただ、このラム圧吸気版チェリーもクロスフロー版A12もオイルショックによるワークスの活動自粛で、表舞台からは姿を消しました。








そのクロスフロー版A12である「AY12」は現存しているようで、先日鬼籍に入られた都平健二選手によると「R380のGR8エンジンみたいな甲高い、いい音がする」そうです。さらにクロスフローだけには飽き足らずツインカムヘッド化も検討されていたそうですが、実際にカタチにして投入したトヨタとは違って図面上で検討したところでオイルショックによる「終戦」をむかえたようです。





もしかしたら、トヨタVS日産によるマイナーツーリングでの「ツインカム対決」が実現していたかもしれないなんて、想像しただけでワクワクしちゃいますね。