R383はどのみち成功しなかった? | いまたんのブログ「おちょけごころ。」

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日本の中心あたりから痛車乗りがミニ四駆やったり、メタルを聴いたり、あれこれとおちょけ(=悪ふざけ)た感じでやっとります。

多分にボケたがります。多分に草はやします。

画像は自前のときもあれば、そうでないときもあり。ちょいと黙っててどうぞ。

日産のR383なんですが、あれやこれやを目指していたもののオイルショックやら世間的な環境問題への配慮などからワークスが撤退したために実戦参加の無いマシンです。

開発担当の桜井眞一郎氏によれば「ターボをつけて世界を狙いたかった(R383)し、その次の構想(R384)もあった。それにル・マンを制覇したかった。あのままやっていれば、やれなかったことはなかっただろう。」だそうで。



















でもね…
6リッターV12とかクソデカいしクソ重たいですやん?←後年ジャガーがこれに悩まされ「トラックのエンジンか!」と自嘲していたらしい
※何か吸気側のサイズがえらいデカい割に排気側ハウジングがちっこいというヘンテコタービンですな()












展示用に片バンクずつNAとターボになってますが、時代的に挟み角が狭くて熱対策が大変そうですね。















当然燃費の事なんか全く考えてないので、バスタブみたいにクソデカい燃料タンクへピットインするたびにガソリンをジャバジャバ入れてたんですから、そんなのでル・マンに行ったところで「二周走ってピットイン、フル給油」を繰り返すような車を持ってったら、それこそ恥さらしですよ。
「ビッグマシン」が台頭せずにグループ4やグループ5といったツーリングカーがル・マンで活躍したのは、こういう背景もあるんですけどね。









R383計画から、およそ20年近く。
SWC出場を目指して製作されたNP35には、3.5リッターV12が…(学習能力ゼロ
プジョーもトヨタも出力や重量の面から見てV10を選んで成功し、ジャガーはV8を流用して失敗したというのに…後出しジャンケンで負けるとかアホの極みなわけで。


もっと前にランボルギーニV12やスバル水平対抗12気筒を載せて失敗している例が出ていて、いくらコンパクトに作れたとしても「12気筒はデカくて重い」ってことが議題に上がらなかったのかな?









オイルショックがもし「無かった世界線」だったとして、活躍はできずに路線変更を迫られたんでしょうね。