こんにちは。9月からインターン生として来た、行木龍武(なめきたつむ)です。

僕がDDifaに来てから早くも二ヶ月が経ちました。

二ヶ月間、彼らと成長を共にしてきて、たくさんのことを経験し、たくさんのことを感じ、たくさんのことを学ぶことができました。


※挑戦1ヶ月目の気持ちも書き記してありますので宜しければご一読ください。↓



この素晴らしい環境で、生活を続け、成長を目の当たりにしてきました。僕がここに到着した時から、まだ二ヶ月しか経っていないのに、別人のように強く逞しく成長する彼らの姿を見て、僕も負けていられないと毎日刺激を受けながら生活しています。

今回は、そんな彼らの「自律」をテーマにお話ししたいと思います。


自律は、簡単にできるようになるものではありません。目の前にご馳走があって、どんなにお腹が空いていても、食べずに我慢をするように、とても難しく、大変です。それを選手たちのように、小さな頃から習慣にすることは、まさしく至難の技だと、僕は思っていました。

DDifaに来て早くも二ヶ月が経ち、彼らの生活習慣に慣れてきて、やはり多くの気づきや学びがありました。毎日が新しいの連続で、何が起こるかわからないハラハラな感覚と、それに向かっていくワクワクが止まりません。常に想像を越えることが起き、こんなに刺激を受けられる生活ができて、本当に幸せです。

一番驚かされるのは、選手たちの成長の速度です。たった二ヶ月という期間で、ここまでの成長が見られるのかと、パフォーマンスの面でもそうですが、それ以外の部分でも強く感じ、感動します。親元を離れ、異国の地でプレーをするという並大抵ではない覚悟と、それに応えるような最高の環境が合わさって成せることだと、思います。

そして、その成長は一朝一夕では起きません。小さな変化が、大きな結果として、時が経ってから現れます。それも、ただ待っているだけではなく、自分から追い求めて、そうした日々の積み重ねがあってこそです。選手たちと生活をしていて、本当にそのことが身に染みてきます。自分との戦い。自分を信じ続け、努力を止めない。選手たちは成長のスタートを切ったばかりですが、その速さは圧倒的です。


二ヶ月間彼らと生活を共にして、その大きな要因の一つを見つけることができました。それが自律です。自らを律する。文字通りの意味で、大人になったからといって自然に身につくものではありません。とにかく自分を信じ、自分と戦い続ける。目標とそれに対するよほどの強い意志がなければ、そうそうできません。

だからこそ先ほども言ったように、彼らのような年齢から、自律心を持って行動することは、難しいのではないかと、思っていました。

しかし、僕のその先入観は間違っていました。

朝起きてから、夜寝るまで、彼らはほとんど全ての家事を自分たちで行います。掃除、洗濯、お皿洗い。身の回りのほとんどのことを、トレーニングや学校があるなかでこなしていきます。家にいたときは、おそらく自分ではやっていなかったことでしょう。でも、変わるきっかけができ、実際に変化を起こし、それを継続する。やりたくないことも、夢に近づくためなら躊躇なくやり、そしてそれが自分のためであることを、彼らは十分に理解しています。


彼らの自律心が感じられるのは、生活面だけではありません。海外でプレーするにあたって、大きな壁の一つとなる言語に関してもです。

生活するだけなら、最低限の言葉を覚えるだけで十分ですが、もちろん彼らはそこには留まりません。街中で話しかけられた時や、学校、そしてトレーニングの時。当たり前のようにスペイン語で会話をする彼らにいつも驚かされます。

そして、僕自身も英語を勉強していたのでよくわかりますが、言語の習得は日々の積み重ねの賜物以外なにものでもない、ということです。毎日コツコツと努力を続け、その成果の現れです。

寮にいる時に、たまに部屋を覗いてみると、真剣に勉強をしている姿が目に写ります。それが彼らにとっての当たり前になっている、ということが何よりもすごいことだと思います。それを見て僕はいつも部屋に戻り、勉強を始めます(笑)

やらなくてもいいこと。でもやったら自分の夢に近づけること。これを彼らは自分自身で見つけ、そして実際に行動に移す。明日やろうではなく、今すぐにやる。この能動的な行動力も彼らの成長を加速する要因の一つだと思います。

自分がどうしたら成長できるか、どうすればさらに強くなれるか、そのことを常に頭に入れて、考えることをやめない。彼らの頭は常にフル回転です。


これらは全てサッカーのためであり、彼らの本気の挑戦を支える礎となるものだと僕は信じています。

そして独りではないということ。同じ志を持った仲間に囲まれ、お互いにリスペクトの気持ちを持ちながら、切磋琢磨できる、素晴らしい関係を築いています。本気の挑戦を共にする仲間。おそらく、長い人生を生きていても、そういった心からの繋がりを感じることのできる仲間を持つことは、数多くはないでしょう。

さらに、彼らを取り囲む環境についても同じことが言えると思います。トップアスリートのように整った食事、グラウンドのクオリティ、最高のコーチやスタッフのみなさん、など。成長と挑戦を続ける選手たちに合う、素晴らしい環境が揃っていると感じます。


そして選手たちは、何より自分が成長することや挑戦することに対して、とても積極的で、楽しんでいます。その姿が、とても心を熱くします。笑顔で毎日を過ごし、どんな状況でも自分の成長につなげられるように考え、行動する。小さな進歩を毎日繰り返し、大きな変化へと繋げる。

年中無休でサッカーのことを考え、自分の夢に対して、本気だからこそ、そういったことができるのだと、彼らを見ていて思います。

夢を夢で終わらせず、それを自分の手で掴むまでやり続ける。そのための自律。

ここにいる目的、自律の理由を常に自覚し、進むこと、努力をやめない彼らの輝きは増すばかりです。


たったの二ヶ月でこれほど多くのことに気づき、多くのことを学べる環境、それを与えてくれる選手たちに、感謝を伝えたいです。

そして彼らと過ごす時間が長ければ長いほど、その成長は計り知れないものになり、想像を遥かに超えてくることでしょう。それを間近で感じ、支え、ともに進んでいくことができ、とても嬉しく、とても楽しみです。