産婦人科医と自分のお産 | へその緒のはなし

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「へその緒」を研究する産婦人科医のブログ。
かつては、みんながお世話になったはずである「へその緒」の神秘的なしくみと、その異常への挑戦を語る。

今日は、ちょっとだけ非科学的なお話しを。



産科医はなぜ産科医をやっているのでしょうか?



なぜ、そう思ったかというと、小児科の先生って、ご自身が小児のころ小児科にお世話になることが多かった先生もいるという話になったことがときどきあったからです。




産科医や助産師にとって、自分がどう産まれていたかって、結構興味ありますよね。





でも、知る由は母子手帳ぐらいしかないのが現実。





いまでこそ、小学校で自分の胎児期の超音波写真の見せ合いがあるとか・・・・!?

(そういわれて、妊婦さんに、いっぱい写真を撮らされたことがあるのです)





私の母子手帳には、吸引分娩の記載が。




今は、半透明なソフトなカップが吸引に使われるのが多いですが、その当時はいわゆるハードカップ。




私の母は、この業界のひとではありませんので、昔のお風呂の栓みたいなので、私が引きずり出されたと言い伝えられていました。






そうんな話が、時々職場で。




バイアス(色眼鏡)があるかもしれませんが、結構、身の回りの同僚には、シビアなお産で産まれてきた人が多いような。。。。気がします。




帝王切開で産まれたグループがいる中、自分の属する吸引仲間は嬉しいですが、骨盤位(さかご)仲間にはかなわない気がします。
(いまは、骨盤位分娩は皆無ですからねー)




そういう無意識なうちの経験が、自分を産科医に導いたか。。。?



そんなのは分かりませんが、なんかちょっと気になります。







同僚のお産で卵膜付着とかの経験はありますが、卵膜付着や前置血管だったけど自分はなんとか産まれてきたと、自らの経験を語る人が現れるのは、もうすこしかかるのかなー。





自分がどう産まれてきたかって気になりませんか?




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