さいきんめっきりブログ更新しておりませんが、いかがお過ごしでしょうか。
わたくしは、相変わらずへその緒、胎盤、出血多量などに関わるお仕事を中心にやっております。
今日はちょっと先日のお話。
私の論文を読んだという、面識のなかった、とある先生から直接お電話をいただきまして、
卵膜付着を超音波でみつけたいのだけれど、どうやってみつければよいのか?
文献には書いてあることはわかるが、どういうふうに見つけるのかが良くわからないので、実際、見させてほしいと。
ということで、段取りをして、私の外来にきていただくことに。。。
百聞は一見にしかずなのでしょう。
いろいろご自身で試されていて思っていたことが、一気に繋がったようでした。
私よりも、ご年配の先生でしたが、すごく真剣に卵膜付着のことを知ろうとしていらしてくださいまして、大変頭が下がりましたし、私自身もなるほどーと思うこと多々ありでした。
私のいる施設では月に2-3人の卵膜付着が生まれるぐらいお産をやっていますので、超音波でも卵膜付着か正常かの見る目を養うチャンスがいっぱいあると思います。
しかし、その先生のご施設では、そんなに多くはないので、ひとつひとつを大事にみていくことで見る目を養われるのだそうです。だから、直接数多くみているところへ見学にいらしたのだと。
そのためには、そんなに頻度の多くない、いつ見つかるか分からない卵膜付着をみつけよう!
というモチベーションを維持しつづけなければならないのだと感じました。
そういった意味で、大変なご努力をされているのだと深く思いました。
その先生とは、外来ながら、楽しい卵膜付着談義ができました。
こういう努力の積み重ねで、へその緒のトラブルに巻き込まれるあかちゃんが、すこしずつでも、減ってくれればと思います。