前置胎盤のダラダラ出血 | へその緒のはなし

へその緒のはなし

「へその緒」を研究する産婦人科医のブログ。
かつては、みんながお世話になったはずである「へその緒」の神秘的なしくみと、その異常への挑戦を語る。

 子宮は収縮して強く縮まることで赤ちゃんをお産にします。そのため、マヨネーズのチューブを搾るのと同じように、子宮の上の方は強く搾られますが、出口近い下の方は、収縮が弱いのです。出口付近も強く搾ったら、マヨネーズ出ませんよねむかっ

 子宮の下の方は、もともと収縮力が弱いのです。



 前置胎盤は、子宮の下の方についています、ということはお産でその部分が剥がれた後も収縮が弱く、いつまでも出血が止まらない弛緩出血になりやすいのです。


 もちろん、これは帝王切開の手術中に胎盤をはがしたあとから出血が止まらないと言って経験することもありますし、手術を終えて、その後に気づくこともあります。



 手術中の出血は、子宮切開の縫合の速やかさと、この胎盤剥離後の出血がすぐに止まるかといったところで決まると言えますひらめき電球


 前置胎盤の患者さんに対しては、術後1-2日まで出血が落ち着くかどうか気を使わなければなりません。



右のアンケート調査強化実施中ですロケット
いつもポチぺたありがとうございます晴れ
にほんブログ村 マタニティーブログ 妊娠・出産へ
人気ブログランキングへ
ペタしてね