ふたごとへその緒の異常 | へその緒のはなし

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「へその緒」を研究する産婦人科医のブログ。
かつては、みんながお世話になったはずである「へその緒」の神秘的なしくみと、その異常への挑戦を語る。

 胎盤や臍帯の異常はそもそも、受精卵が着床してからのそれらの発達の過程での問題で起こるものが多いものです。

 双子の妊娠は、2人が胎盤の場所を取り合ったりするから、胎盤やへその緒の異常が多くなりやすいのではないかと思い、私も調べてみました。



        単胎 双胎
卵膜付着  1.5%  5.5% *
辺縁付着  4.1%  4.3%
臍帯過捻転 3.5%  5.1%
単一臍帯動脈 0.4%  0.4%
頚部巻絡  28% * 10%
前置胎盤  0.5%  0%



 やはり、双胎では単胎にくらべ、卵膜付着が多いことが分かりました。



 これは、想定範囲だったのですが、

 頚部巻絡が、逆に双子では少ないという結果も出ました。

 これは、双子だと動きづらく、巻絡が起きにくいからなのでしょう。

 ちょっと面白い結果だと思いません?



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