産科医の武器 | へその緒のはなし

へその緒のはなし

「へその緒」を研究する産婦人科医のブログ。
かつては、みんながお世話になったはずである「へその緒」の神秘的なしくみと、その異常への挑戦を語る。

 産科医はなにを使って、赤ちゃんのトラブルと戦うのでしょうか?手裏剣

 赤ちゃんの心拍低下に効くお薬はありません汗

 トラブルを予測したり、判断することができるのは、超音波と分娩監視装置しかないのですあせる

 それらによって、赤ちゃんが具合が悪いと判断されたなら、手術によって早急に赤ちゃんを救いだして、直接赤ちゃんの処置をしなければなりません。



 うまく、それらの道具を使う必要があります。



 私が、へその緒の研究をして思うことは、多くの施設で超音波と分娩監視装置がべっこに扱われて、それらのすばらしさを十分引き出していないと感じます。



 超音波では赤ちゃんの推定体重や羊水量によって元気度が観察されます。最近では、赤ちゃんの奇形や染色体異常の推定なども行われるようになっています。

 一方、分娩監視装置は、分娩時の赤ちゃんの陣痛発作に対する頑張り度合の評価として、帝王切開を決める基準として、今ではどの病院でも行われていることでしょう。




 超音波によって、分娩中にトラブルを起こしやすい臍帯異常が診断してどうするか?

 その臍帯異常に合わせた、分娩監視の仕方をしなければならないと思いますビックリマーク



 逆に、分娩監視装置で思わぬところで変動一過性徐脈が出た場合、それをどう解釈するのか? ただ単に帝王切開の判断材料としてもいいが、改めて、その思わぬ原因を超音波で追及することも必要だと思います。



 私にとって、超音波と分娩監視装置は切っても切れない関係にあると思いますラブラブ


 それぞれ単独でも、十分な働きをするとは思いますが、合わせて使うと、もっといいものだと思うのですが・・・音譜



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