一人妄想は誰にも迷惑をかけない
寝る前の妄想はうまく行けば夢で続きを見られる。
今夜は時間があるんだ、今から出てこれないかい?
最近は気温も高く私には苦手な季節だが、
薄着の君を見ているのも楽しみなんだ。
いつもはパンツスタイル、
スカートやワンピースで一緒に歩くこと
がない。だから今から妄想する。
今日は上野まで行かないかい?
私から美術館に誘うのはほとんど無いので
少し緊張しながら誘ってみる。
じゃ、バス停で待ち合わせしよう。
最寄りのバス停から乗ったら連絡をくれないのか?
そう頼む。それにあわせて私はホテルを出る。
黒のパンツに黒のシャツとジャケット姿。
毎回、君と逢うまでの禁欲を貫いて…
君の首筋の香りを2週間毎に欲しくなる。
私もいい大人だが、これほどカラダが、その
甘い香りを求めるほどに脳内のシナプスが
再構成されている。
お昼過ぎに駅のバス到着停留所てヘッドフォン
で音楽を効きながら待つ。
ただ待っているだけなのに、熱く固い…。
理性とは別にカラダが待っているようだ。
それでも冷静さをコントロールなのだ。
自分で自分にそう云って聞かせる。
欲しい感情を、理性で抑えてまずテートを
したい。バスが到着するまであと何分だろうか…
今日は久しぶりに逢う。
待ちきれない感情を隠しながらバスを待つ、
はやくおいで…
つづく。