クイーン「JAZZ」(1978年)という作品。
クイーン7枚目のスタジオアルバム。或る程度ヒットしたアルバムで、全英2位、ビルボード200では6位を獲得。
このアルバムの中では、何と言っても「DON'T STOP ME NOW」が一際目立つ。
「BICYCLE RACE」と「FATBOTTOMED GIRL」もなかなかいい。
クイーンについて特筆すべきは、クイーンというバンドのメンバーは、ミュージシャンとしては珍しい程に、大変な高学歴であるということ。
音楽とは直接は関係がないが、彼らはお勉強の方も大層出来るらしいのだ。
確か、メンバーの4人とも超難関の大学院とか普通に出ていたと記憶している。
そう思えば、何となく音楽のイメージも高貴というか、エリート的な緻密な印象を受ける気がしてくるから不思議だ。
全13曲収録。
クイーンのメンバーを何も貶したい訳ではないが、現行の学歴なんかでは、その人間の価値や能力などは全く測れないと思っている。
この考えは、何となくの倫理観や道徳観などからくる、無理に取って付けたような考え方ではなく、真剣な気持ちで思っている。
本当の意味で頭の良い人というのは、現行の受験システムではなかなか点数が取れない。
馬鹿な人間ほど点を取り易い入試問題が出題される。
頭の良い人が点を取り難く、馬鹿が高得点を取り易い。その点数によって東大とか難易度の高い学校に入れるという、そういう入学試験の内容だと思う。思考力よりも暗記重視。今の東大出身の官僚たちの仕事ぶりを見れば、如実に分かってくる。
ここで誤解して欲しくないが、例えば東大生のようなみんな全てが馬鹿という訳ではない。本当に頭の良い人はほんの一部だが、東大などの高学歴の場合は、逆に、この上ない尊敬の念が湧く。まともな人間が高得点を取るというのは本来難しいはずなのに、それを難なくクリアした訳だから。
本当は意味のない学歴というステータスによって、その後の仕事や人生が大きく変わってしまうという理不尽さ。やり直したくても、二度と後戻りさえ出来ない。
学歴主義とは国民が盲目に信じる、現代の病的な幻想の一つになろう。