垣根涼介、サウダージ | 新時代思考記

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垣根涼介「サウダージ」(2004年)という文庫本を読み終えた。

垣根涼介作品は今回が初読み。昨年2023年には直木賞という、大きな賞も見事受賞している。

 

まるで北方謙三を思わせるような短文で構成されている小説であった。

もしかすると北方謙三以上に短文が目立つ。これが文学的かというと、決してそうではないかもしれないが、テンポがよく、非常に読み易い。

 

文学であろうがなかろうが、そもそも文章の意味が分からなくてはそれこそ意味がない。文学的かということは、二の次の話だという気がしている。

そして、小説の中でところどころに出てくる確信めいた言葉や考えが好きだった。

ハードボイルド小説は分かり易くて好きだ。

全439ページ。