北方謙三、三国志11 | 新時代思考記

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北方謙三「三国志(11)」(1998年)という文庫本を読み終えた。

この11巻では、劉備玄徳が死んだ。

病死だったが、これで乱世の最初から中国大陸を縦横無尽に駆け巡っていた武将は居なくなった。曹操、孫堅、呂布、袁紹、袁術などは、もう既にこの世には居ない。その子や孫や、それら意志を受け継ぐ者たちによる戦いとなっている。

 

蜀漢にとっては関羽、張飛と続けざまに死に、遂にはトップの劉備まで失った。後継には、劉備の子の劉禅が就くが、実質的には諸葛亮孔明が蜀漢のほぼ全ての権力を持つ体制だ。趙雲子龍も健在だ。

 

日本の戦国時代も、いろんな屈強な武将が出現し、話の展開としてもドラマチックであり、人気は非常に高いとされるが、こちら中国大陸という日本の国土面積の何倍にもあたる大舞台でのこの三国志という歴史物語も、また魅力が満載である。スケール感が半端ではない。

全310ページ。