原田曜平、ヤンキーがマイルドヤンキーに | 新時代思考記

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原田曜平「ヤンキー経済 ~消費の主役・新保守層の正体~」(2014年)という新書を読み終えた。

この手の本にしては、約8年前の出版ということで、随分と古い本となった。読みたいと思いながら、ずっと自分の中で気になり続けていた原田曜平氏の「マイルドヤンキー」という言葉。その正体の一片が、この本には書かれていた。

日本政府と、そして日本政府よりももっと大きな勢力の、日本人の牙を抜くというような政策によって、一番の被害を受けたのが、これら「ヤンキー」という層・存在ではなかろうか。

’80年代に、学校などで暴れまわり血気盛んだった不良の中・高校生のいわゆる「ヤンキー」たちは、時代と共に、今や牙を抜かれ’00年代辺りから「マイルドヤンキー」と化してしまった。彼らの多くは教育によって疎外され、教育によって潰された。

マイルドヤンキーの彼らは、昔のヤンキーと同じ系統でいて、ちょっとだけ(いや、だいぶ)違うらしい。その名の通り、とにかく性格が優しいこと、地元を重視すること、という特徴がある。言い換えれば、精神が少し弱く、地元でしか生きられない、地元を離れられない、ということになるだろう。

私は思うに、日本社会の日本人の一番の元気印だった層が、このように大きな勢力の下に、まさしく殺られてしまったのだ。

問題ばかり引き起こしていた’80年代とはまた違う形で、若きヤンキーたちの「復権」が望まれる。

そしてそれは、大きく「日本の復活」にも遠いようでいて、実は繋がってくると思っている。

 

 

今日は短いが以上。