吉本ばなな、TUGUMI | 新時代思考記

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令和の時代も考え続けます!

吉本ばなな氏の代表作、名作と呼ばれるかなり昔の作品を今頃になって漸く読んだ。今頃? 吉本ばなな「TUGUMI」(1989年)という文庫本を読了したのだ。面白かったなぁ、と素直に読み終え思った。純文学のまるで典型的のようなものであって、私にはとても印象の残る本だった。つぐみというインパクトのある主人公の物語、青春ストーリー。そのつぐみという女性の、癖のある性格作りが、この作品の名作と言われる一番の成功のもとだったのではないか。身体は弱くてすぐにでも病気になってしまうのだが、一方、性格は何というか天真爛漫で、自分の好きなように生きている。発言にも全然遠慮がない。後ろの方の「あとがき」には、吉本ばなな氏の言葉で「つぐみは私です」というようなことが書かれていて、私は驚いた。メディアでも何でも、吉本ばなな氏のことについて今まで余り存じなかったのだが、その素性はつぐみのような性格だったのか。割と大人しいイメージで思っていたので、ちょっとばっかりだが、意外に思った。

 

 

次の本を読み進めている。次、そしてその次と、遠慮なく進めていきたい。