ビーチ・ボーイズの「THE BEACH BOYS IN CONCERT」(1973年)というライヴ・アルバム。
偉大なるバンド、ビーチ・ボーイズだが今まで私は余り聴いてこなく、詳しくも無ければCDの枚数もそんなに持っていない。
スーパーなビッグなバンド、ビートルズやローリング・ストーンズの陰にどうしても隠れてしまう気がするが、実力はそこまでの差はない。
いやいや、自分はビーチ・ボーイズの方がいい!!という方も実は多いとも思っている。
過去の「偉人」と呼ばれる人達というのは、本当に偉人と言えるべき人達のことなのだろうか?と考え込むことがある。
例えば、子供向けの伝記などでも本屋で売っている、それらの偉人たちの一生。
日本で言えば、聖徳太子とか野口英世とか徳川家康とか、まだまだ沢山居るのだが、時代を超えて今も尚、多くの人に知られている人達。
こんなにも日本に多くの偉人が居るのだから、今現在、もうちょっと良い世の中になっていてもいいのでは、と思うのは私だけだろうか?
これが私の考え込んでしまうということの根拠なのである。
何故これだけの素晴らしいと言われている偉人が多く居るのにも関わらず、世の中は未だ腐れているのか。
これを考え詰めていくと、次第に気持ちの中では、世の中が「悪」の一色になりそうで怖くなる。
なので、程々にし、止めることにしているが、それでも偶に考え込むことがある。
私の理解は、今も昔も、左派的な考えを持っている人の方が、「偉人」のように歴史に名を刻み易かった、というものである。
その頃、左派や右派というのは、まだ名前すらない時代だったかもしれない。
しかし今で言う、左派。
進歩的な考えというか。
もっと言ってしまえば、実は一言で言えるのだが、そこは言わずに置いておこう。
その様に考えていくと、段々暗い気持ちになるのだが、勿論「偉人」と呼ばれる人達の全員が腐っている訳ではない。
中には本当に素晴らしい偉人だった、という人も勿論少ないが居る訳である。
尊敬出来る尊敬に値する、過去の偉人。
それを探す為にも、歴史というものの勉強があるのだろう。
ビートルズやローリング・ストーンズに加え、私が思うにボブ・ディラン辺りのミュージシャンも、あと十何年かすれば、子供向けの伝記本にも堂々と出てきそうな気がする。
ビーチ・ボーイズだって、その可能性は大いにあるかもしれない。