昨年の今の時期に書いた記事のなかに、今のぼくにとても必要なメッセージが散りばめられていたので、以下再喝。




2015年に店を閉店しました。






屋号は『いい気分にする人』て意味なんだよ。



よくよく考えたら、ぼくのライフテーマは13年前から今も変わってない。




バーテンダーだったころの僕とか、

イメージわかない人も今はけっこういるだろうな(笑)




はい、これです。








動画はこちら

(これは観光専門学校で教えてたときの動画だから今年2017年のを後で貼り付けたものね)


動画①


動画②





自分であらためて見て



「へーこんなことできてたんだー」



って思ってしまうぐらいです(笑)



自慢ですが

めっちゃカッコイイ店でした。










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なつかしいねー。




で、店閉めるまでにいろんなことがありました。



店の売上が落ち始めて、

どうにもならなくなってきたときかなあ。



そういうことって、お客様には言えないじゃないですか。

当然、誰かに「助けて」とか相談もできないし。



売上落ちたのなんて、100%自分のせいで

そんなのわかってんだけど、


何かや誰かのせいにしないと

やってらんないぐらい

認めるのがしんどいんですよ。

思い入れも強かったからね。


(でも、しんどいのって自分のせいだと認める手前までで、認めてしまったら超楽なんですけどね、ほんとは)



だから、

閉店するときって、

誰にも言わずに閉めたんです、


11年間やってきた店を。



だって、

閉店するってわかったら、

お客様っていっぱい来てくれますよね。



でもそれって

間違いなく拗ねちゃうんですよ。

そんときの僕は。



「ならなんで今まで来てくんなかったんだよー!」

って。



いや、わかってるんですよ。



さっきも言ったように



売上落ちたのなんて、

100%自分のせい。



でも

頭でわかってても、

心がついていかないわけです。



で、皆さまへ「閉店」の事後報告。



その後、
バーテンダーじゃなくなった僕から

離れていった人がいっぱいいました。



連絡しても無視されることもあった。



そんな人は全員、連絡先から削除した。




さらにその後



「僕、本を書きます」



と言ったって

みんな「?」てなりますよね。



今まで交流あった人のほとんどが無反応。

「あいつどうしたん?」ぐらいに思われたと思います。



「バーテンダーじゃなくなった俺なんて、誰も応援してくれないんだな。ふん、そんなもんかよ」


って、思っっちゃいました。




でも、それもほんとは気づいてました。



自分の方から離れていったことに。


置いてきぼりにされたのは僕ではなくて

僕が皆さんをおいてきぼりにしてしまったということです。


今まで店を応援してくれてたみんなに

合わせる顔がなくて、

けじめつけずに離れていったのは

ぼくの方だったのです。



でも、それ認めてしまうと

情けないにもほどがあるじゃないですか。

恥ずかしいし面目ない。


だから、みんなが僕から

離れていったことにしとく方が、

僕にとっては都合がいいわけです。



僕がみんなの期待に応えれず

「すみません」て言うよりも

「ほーら、俺はもう用済みだろ」にしといた方が、

僕の心は楽だったのです。



ずっと応援してくれた人たちを

悪者にして僕は楽な方に逃げていた。




不義理にした僕に、

誰も面と向かって文句ひとつ言わず、

黙って見送ってくれていた優しさにも気づかずに。






閉店して一年が過ぎ、




どれだけ優しい人たちに支えられて

あの店があったのだろうと、

あらためて感じることができました。




今やっと

拗ねてた自分に



「おまえ、いいかげんにしろよ」




と言えるようになりました。



本にも書いたのですが

あらためて

この場をお借りして



お店を応援してくれた皆さま、

今まで本当にありがとうございました。







そして、



皆さんの優しさに気づかずすみませんでした。


こんなふうに


僕は人のやさしさになかなかきづけなくて


とても時間のかかる男なのだけど、


気づけたときには


せめてこうやって少しずつ少しずつ


さらけ出していこうと思います。




先日、

パーティーで この方  から言われたことば


「過去を捨てよう」



僕にとっての「過去を捨てる」は

僕の中の置き去りにしてきた思いを

“ちゃんと”開いて終わらせることなのかなと。

開いて終わらせて

新しい扉を開く



切り捨てる


のではなくて


捨てきる



「過去を捨てる」

って深い言葉です。



おかげで置き去りにしてきたものに気づくことができました。


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