11月に新潟で行われた

馬車、馬耕/馬搬の講習会について

 

 

 

 

 

 

の続きです。

 

 

 

講習会中、2人の講師どちらの

デモンストレーションのときも

ロングレーンで円運動をすると

 

輪の前半は

障害のコース走行時の回転のように

外方の肩をしまって

馬体をまっすぐにした姿勢で

 

後半は

内方姿勢を取って

ターン・オンザ・ホンチズ様に

外方後肢を内方後肢の前に踏みながら

 

回転させているなぁ〜

と思って見ていたら

 

 

日本側が用意した馬たちがそもそも

 

円運動を教わっていないか

過去教わったけど忘れているか

 

だったようで。

 

 

馬耕という文字を見ると

農家が納屋のようなところで

ペットのように飼っていて

調教と言えるようなことはしていない

かのようにイメージしてしまうんですが

 

 

最終日

見かねた馬耕の先生がロングレーンで

円運動の調教を始めたら

ものの2、3分で

 

内方の後肢が外方後肢に近づいて

重心下までより深く踏み込んだ

 

 

 

馬術的に 究極に

"正しい" 輪乗り

 

 

を始めたんです!!!目

騎乗ではないので円運動というほうが

厳密な意味では正しいですが

ここはより実感持ってわかりやすく、で。

 

 

乗馬クラブの練習馬たちは

クラブによって

プロが毎日乗っているところと

そこそこ乗れるスタッフがたまに

ハリ取りの運動をしているだけ

のところがありますが

 

 

ちゃんと調教されていると

乗っていて芯のようなものがあったり

馬が輪乗りを指示されていると理解すると

自ら綺麗な正円を描いたり

します。

 

芯は

馬体にコリや塊がある馬からも感じますが

上記で触れているのはそれではなくて

外産馬やサラでも競技馬で

日々しっかりトレーニングされ

馬体のケアもされている馬でのこと。

しっかり推進して

本当の意味でハミを受けると感じるもの。

 

 

あまりプロが乗っていない馬だと

円形っぽいテキトーな形だったり

何かどこかバタバタした動きだったり。

プロが乗り込んでいる馬ても

乗り手自身のバランスがイケてないときも

そうなりますけど。。。汗

 

 

踏歩変換だと

キレのある変換をするか

ドタバタとした変換になるか

 

 

 

輪乗りで後肢が横に開かずに

むしろ近づいて

より深く踏み込んでいく

 

というのは一例にすぎませんが

 

 

馬場馬術の演技の質として

そして日々の運動のクオリティとしても

いままで感じていた違いは

 

 

 

正しい基礎を持っているか

実践できているか

 

 

 

によるのだろうな〜と

改めて思いました。

 

 

バレリーナも

正しい 1/4 回転ができる人は

1回転ができるようになったあと

すぐに2回転もできるようになるのですが

 

正しい 1/4 回転をそもそも知らない人は

1回転ができるようになったあと

2回転ができるようになるまで

長い長い練習時間を必要とします。

 

正しい 1/4 回転ができる人はその後

調子が良い日は

3回以上回れるようにもなるけれど

 

正しい 1/4 回転ができない人は

いつまでも2回転も確実性はないし

回れてもどこか美しさがない。

 

黒鳥の 32回転というのは

通常シングル回転を 32回。

1回ごとに軸足の踵を地面につきます。

上記で書いているのは

ダブルやトリプルのお話。

つま先立ってからまた踵をつくまでに

何回転するか、です。

 

 

 

 

丸みあるフォルムだし

実習中野外繁養だったので

ちょっと野良っぽい見た目だった重種馬が

 

 

 

突然 すっと

 

優雅に気高く見える。

ステップが軽やかになる。

 

 

 

野良がバレリーナに変身した瞬間でした。


自戒を込めて

そこそこ乗れるアマチュアの "運動" と

本当の意味で乗れるプロの "調教" の違い

でもあるな〜と。

 

 

 

肩内、巻乗り、ハーフパスで

6や 6.5 はもらえるけど

なかなか7がつかない

という人は

内方姿勢の正確さ、要・見直し

なケースが多いです。

 

内方手綱を引っ張って

馬の首をぐいっと曲げるのは

馬術的に "正しい内方姿勢" ではない。

 

内方姿勢の定義については

「誰も教えてくれない」ではなく

ぜひ馬術書のご一読を!

 

 

 

 

農業国であるフランスは

有機栽培の認定など

かなりしっかりやっていますが

 

有機栽培なだけでなく

馬耕による産物であることも

アピールする動きが始まっているそう。

 

このピクルスは先生の農場の産物。

 

 

 

 

ラベルの写真でしっかりアピール 音譜

 

 

先生は農業のほかに

馬耕/馬搬に使える馬の

生産・調教・販売もしていて。

 

こういった講習会の講師もして、

 

初級課目限定だそうですが

馬場馬術の審判員資格も

持っているそう。

 

 

生産と初期調教

そして実践まで携わっているので

どんな質問にも答えられるのだなぁと

感じました。