メンタル問題について (若干追記) | Dressage Love

Dressage Love

馬場馬術に夢中です♪

こんばんは!

口頭馬術愛好家のフェリシアです♪

 

馬術家と名乗ってしまうと

自ら乗れる必要がありますからね〜。

わたしは目とクチだけです。てへぺろ

 

 

さて今回はお馬さんではなく

お馬さんに接するうえでの

人間のメンタル面。

 

 

 

シャーロット・フライ選手がインタビューで

馬と接するうえで大切にしていることについて

 

 

 

 なによりも 敬意 です。

こちらが馬を尊敬しなければ

馬も、特に種牡馬は

こちらを尊敬してはくれない

 

 

 

と。

 

馬と "仲良く" とか

馬に対する "敬意" という言葉から

 

日本人がイメージするものと

欧米人がイメージするものが

だいぶ違うような気がして。

 

 

馬に乗り始めてから

そこで悩むことはあまりなかったのは

もしかしたらそのあたりが

フランスナイズされていたからかも、と。

 

 

そもそも子どもの躾に関する考え方が

日本(というよりもしかしたらアジア全般)と

欧州ではだいぶ違います。

 

 

ドイツ人の躾を見て

東南アジアの方達がドン引きして

子どもにそこまで厳しくしなくても

と鬼を見るような反応をしている場で

 

あ〝〜、まぁそうだよね〜〜

フランス人の親もそれは許さないなぁと

あたりまえに感じていて

東南アジアの方から同意を求める目線を送られても

うなずけなかった経験があったりします。あせる

 


 

 

以前、空港で着陸後

サテライトの通路で

2人の小さな男の子に向かって

フランス人のお母さんが

 

 

 

あなたたちはフライト中ずっと

静かにしてとてもいい子だった。

 

そのご褒美に

この通路は広くてまっすぐだから

走ってよし。

 

ただし、ママが見える範囲で。

見えなくなったと思ったら

そこで止まって

ママが追いつくのを待つのよ

 

 

 

2人は喜んで走り出すのですが

お兄さんですら5歳にもならなそうなおチビさんゆえ

振り返るとたくさんの大人に阻まれて

割とさっさとママは見えなくなる。口笛

 

 

で、お兄ちゃんが止まると

声を掛け合って弟も止まる。

 

 

後からパパさんが追いついて

ママに向かって

 

 

公共の場で走ることを許すなんて

僕はどうかと思うよ

 

 

 

と穏やかに問題提起。

それにママさんは

 

 

12時間ものフライト

大人だって辛いのに

あの子たちはとてもよく耐えたと思う。

安全な場所で少しくらいは

息をはかせてやってもいいと思うの。

 

 

 

フランスの一般家庭でディナーに招かれると

最初、居間に通されてアペリティフと共に

他のゲストにご挨拶してるうちは

顔を見せても

ダイニングに移動してお食事が始まると

子どもたちは

ホストファミリーの子もゲストの子も

皆一緒に別室に集められて

ホストファミリーと親しい

女性ゲストが代わる代わる

またはそのためにベビーシッターを雇って

子どもたちの面倒をみます。

 

子どもは食べたいものもしたい会話も

大人とは違うから。

 

大人の社交の場にはいさせない。

 

 

レストランでの外食も

基本大人だけ。

子どもたちはベビーシッターとお留守番。

 

万が一子どもたちを伴う場合は

マナーを言い含められて

大人と同じ振る舞いを要求されるので

見ていて可哀想に感じるくらい

お子ちゃまがガッチガチに緊張していたり。

(個室、貸切の場合はまた別ですし

家庭でもランチだとキッズ同席もありました)

 

 

ホテルの朝食会場で

何度言っても静かにできないと

宿の人も居合わせたわたしも

一言も苦情は言っていないのに

とても申し訳なさそうに

騒いでいる方の子だけを

片親が部屋に連れ帰り

静かにできないなら朝食抜き!

 

とか。

子どもにはそう言いつつ

両親でどこかで軽食を調達できないか

相談もしてました。

 

 

 

アジアだと

子どもは言っても聞かない。

子どもだから仕方ない。

 

欧州の場合は

(大人)社会では社会のルールに従う。

従わないという選択肢は認められない。

子どもが理解できるよう

大人がコミュニケーションを工夫する。

 

 

お馬さんに対して

 

人間と接しているときは

人間のルールに従う

放牧中は好きにしてよい

 

という考え方が徹底されるのと

似ている気がします。

 

 

動物だからしかたない

ではなく

人間側がコミュニケーションを工夫する

 

 

 

子どもは食べたいもの

したい話が違うのだから

そうさせてあげる

大人と一緒にいさせて我慢大会を強いない

という意味での

子どもの Nature への敬意。

 

 

 

空港でも

奇声を発してもよいとか

暴れてもよいとは言わない。

 

走ってもよい。

ただしママが見える範囲で。

 

きちんとコミュニケーションすれば

理解でき、指示に従う知性を持っている

という意味での信頼、敬意。

 

 

 

アジアの子育てが間違っている

と言いたいわけではありません。

 

わたし自身、日本で育ったので

フランスでも日本人家庭に招かれて

お子ちゃま全員と一緒に

カオスな食卓は安心感があり楽しかったです。

 

全員とご飯を食べるほうが

迎え入れてもらえた感もありました。

 

 

 

でも

 

お馬さんに対する敬意、は、

お馬さんの方が人間より上

という意味ではないし

 

お馬さんと仲良く、は

お馬さんが好き放題するのを許す

という意味ではない。

 

こちらの意思、意図を伝えない

伝えたつもりが伝わってないのを放置する

という意味でももちろんない。

 

 

そのあたりの意識を理解するには

欧州の躾を見知っているのは役立ったかも。

 

 


“仲良くする” も

日本人にとっては = “意見が同じ”。

自分の意見に同意してもらえることを意味する。

だから扶助が通じないと

お馬さんから嫌われたのかと

傷ついてしまったり。


フランスでは

1人1人、意見、考えは違うもの

というのが前提にあるので

たくさん話し合う

合意に至る 

(or お互いの立場と考え方に双方納得がいく) まで

丁寧にコミュニケーションする

(日本人からするとちょっとめんどくさいw)

という認識なので


扶助が通じないときもおそらく

傷つくということは全くなく

単純に、ではどうしたら伝わるかな?と考える。



逆にディナーの場でも絶対に!

あなたの意見を求められます。

スルーは許されない。


“意見を言わない” “黙っている”

=議論をするに値しない相手と見なす(仲が悪い)

≒相手への最大の侮辱


なので滞在初期に

「え〜と、フランス語で言うのが難しくて」

とすっばらしい逃げ口上を思いついたつもりが

「では待つからゆっくり考えなさい。時間はたっぷりある」と逃げさせてもらえなかった思い出も。😅😅😅


頑張って話してみて文法間違ってると

皆さんで訂正してくださったり

「君が言いたいのはこういうこと?」

と自然なフランス語表現を教えてくれたり。




 

欧州の子育てはある程度

見聞があるけれど

アメリカの子育ては

あんまり知らないかなぁ。

 

知ってる夫婦は移民2世だから

彼らが受けた躾は欧州の両親によるものだし

 

と思っていたら

こんな動画を見つけてしまいました。

 

 

 

 

流行りのショート動画ですが

視聴環境、要注意。

声を立てて笑ってしまっても

大丈夫な場所がおすすめ!です。口笛

 

フランスはこれとはまた違いますが

親の言うことを聞かないという選択肢は

まったく許されない

というのは同じです。

 

 

 

イギリスは昔は躾ができないと

両親健在でも養育権剥奪もあったそうで。

欧州の "社会" 意識も躾も

わたしが学生だったころと比べたら

だいぶ緩くなってアジア化してる気も

しないでもないんですが。。。あせる

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

写真は5月のクチナシさん。

今年の変な気候のおかげで

9月にも一輪だけ咲いてくれました。

 

 

 

香りだけなら

沈丁花とクチナシが

バラより好き、かな。