三寒四温な今日この頃

当ブログへのご訪問

ありがとうございます♪

 

口頭馬術愛好家のフェリシアです。

 

 

 

先日、4歳の若駒の動画を

ご紹介しましたが

その仔の兄貴分が6歳馬戦で

92% を叩き出したそうで。

新馬戦は運動項目ごとの採点ではないので、

一般競技と比べて %は高く出ます。

 

 

あっれ?

結構地味な印象だったけど?

 

過去動画を見直してみたら

ちょっと感動してしまいました。

 

 

 

ドリアン・グレイ・ドゥ・フュス号

4歳時

 

 

 

 

5歳時

 

 

 

 

 

6歳時

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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特に速歩の

ベースの歩様の変化が、もう!

 

 

 

 

 

ブラボー!!!

 

 

 

 

 

としか言いようがありません。

 

 

 

4歳のときはひたすら

前へ前へと動かして

 

5歳、6歳と調教が進むと

段階を追って弾みを要求する。

 

6歳ではハーフパスでも

カダンスを維持!ラブ

これって乗り手も結構大変なはす。あせる

 

6歳馬戦は4、5歳のときより

カメラの位置が高いので

下から撮ったらもっと

ダイナミックな動きだった

可能性もあり。

 

 

 

まさに教科書通り!!!

 

 

 

 

収縮って、英語では

Collection なのです。

 

歩度の詰め (伸ばし) が

Shortening。

 

別物です。

 

 

収縮は

歩幅が小さいことではない

ということがよくわかる。

 

結果的に小さくはなりますが

強い拳と強い脚で

"縮める" のではない。

集める んです。

 

馬のバランス、重心を。

 

 

収縮の正確な定義を知りたい方は

ぜひ馬術書のご一読を!

 

 

 

 

 

サラは気性が荒い説を

わたしは少し疑っていて。

 

というのは

外産馬の種牡馬たちも

結構なモンスターですから。滝汗

 

馬のことをわかっている人ほど

種牡馬や外産の若駒に触ることは

嫌がります。

 

パワーもバネも

サラの比ではないので。

 

ワーレンドルフの教官騎乗でも

半径5メートルには絶対

他の馬を近づけてはいけない。

あれは馬じゃなくて怪獣とか

言われてたり。

 

せっかく種牡馬ライセンス取れたのに

かなり年齢行ってから去勢されて

売り馬広告に

「プロ、またはかなり乗れる方対象」

って書かれてたり。

ライセンス持ってれば精子を売れるし

馬のお値段も種牡馬の方が高く売れるはず。

それでもあえての去勢で

去勢後も「プロ用」って。。。

 

 

 

プロでも

鞍付けや初期調教は専門の業者に

やってもらう人も多いみたい。

それだけ難しいんですよね、きっと。

 

日本に入ってくる仔たちは

大人しいのを選んでいるか

専門家たちが過去にしっかり

躾けてくれたか。

 

日本のサラたちは

乗用馬としての躾の専門家に

幼いころにお世話になったり

なんて、してないわけで。

 

 

 

それ以外にもお馬さんたちが

ピリピリになってしまう要因としては

 

放牧が少ないこと と

 

十分な筋肉、筋力、バランス能力が

つくまえに難易度の高い運動を

(長時間)要求されていること。

 

背を縮める運動ばかりして

伸ばしたり緩めたりしていないこと。

(背を使って動けていないこと)

 

気分転換がないこと。

(野外、坂路、障碍、爆走、などの

普段とは違う運動メニュー。

こころの健康、身体の健康

 

常歩の時間が短いこと。

(気性が穏やかな馬が多いクラブの

レッスンは常歩が長いことが多いです。

海外だと馬場まで並木道散歩なことも)

 

接するスタッフがピリピリしていること。

日本の乗馬クラブって激務。

昔は多くの競馬厩舎でも、そう、かな?

 

 

イギリスの獣医大馬科学修士さん曰く

サラは中間種よりスタミナがあるので

総合の選手には好まれるそう。

スタミナがあるのに肢元が繊細だから

ちょうどいい運動量を探るのが大変

という面もある、のかも。

 

 

 

生まれもった気性が荒い個体は

どんな血統でもいると思いますが、

日本と欧米だとざっと思いつくだけでも

これだけ環境が違うので

条件を揃えてみないと

血統の違いが原因とは言えないのでは?

と。

 

 

 

 

 

日本ではA課目は初心者用

という扱いになってますが

ドイツだとAはLに繋がっていて

プロでもA課目に出てきます。

馬の調教レベルが浅い場合。

 

 

で、over 80% とか出すんです。

 


 

でも日本だと

早いうちに競馬を引退すると

プロ騎乗ですぐにLに出たりして。

 

初期調教でこの "前へ前へ" を

十分やってこなかったんじゃ

ないかな〜?

と思ったりします。

 

 

 

6歳馬戦の審判のコメントに

 

  • 背の柔軟性
  • 背のスイング
  • 背の動きがハミまで届いている
 
という表現がよく出てきます。
 
出来てないと指摘される馬もいる
 
ということは
外産馬を買えば自動的に出来る
のではなくて
誰かが馬に教えているわけです。
背を使って動くことを。
 
 
 
これ、収縮度合いが低いうちに
ちゃんとやっておかないと
こういう状態を保ったまま
収縮なんてできないんです。
 
というか
 
運動中に背のスイングが止まったら
運動の難易度を下げるか
収縮度合いを下げて
前に出し直して
背がスイングし出したら
また改めて収縮を要求する
 
と言うのが、ドイツ人や
ドイツ人に教わったことのあるプロ
に教わると、言われること。
 
 
日本でも
背中ががしがし動いている
馬の演技がもっと見られると
いいのにな。
 

 

アマチュアの初心者から

入賞の機会を奪うことを

気にかけるなら、

オープンでAに出てくれると

いいのにな〜。

 

って思います。

 

 

まぁ。

練習馬に丁寧に

初期調教をつけていられる

経済的なゆとりのあるクラブなんて

そう多くはないのが現実なので

それが見られるとしたら

自馬か競技馬ですけれど。

 

 

以前、ドイツ人マイスターが

自馬クリニックに参加した

日本国内で見るには

ごく普通にいい肉付きの

お馬さんの運動を褒めて

下馬しながら

 

 

 

 

この馬あと 30kg 筋肉つけないと

 

 

 

 

って言いましたからね〜。

 

そこにいた日本人全員

大げさに言ったのだと思って

笑ったのですが

 

 

 

え? 真面目に言ってるよ。

 

 

 

って。笑い泣き

 

 

そのマイスターは

お馬さんに踏歩変換を教えるまえに

散々、反対駈歩をさせて

項の位置が高くても低くても

多少の歩度の詰め伸ばしも

できるくらい

しつこくしつこく反対駈歩させて

お馬さんがもう慣れきっちゃって

正手前の駈歩と同じくらい

なんの精神的な緊張も抵抗もない

状態にしてから踏歩変換を

教えてました。

 

だからお馬さんが

手前を変えることにビビらない。

自信を持って変えられる。

 

穏やかで背の柔軟性を保った

姿勢の入れ替えがほとんどない

まっすぐな質の高い変換

 

に、最初からなる。

 

質の低い変換を覚えさせてから

質を上げるほうが大変なんだそう。

 

 

ダウン で、ご紹介した

イザベルのピアッフェもそうですが

 

 

 

1つ1つのことを教えるのに

丁寧に時間をかけている。

 

調教する人の腕がいいから

その技術で無理やりやらせるのではない。

 

時間をかけて少しづつ進めるのが

馬に対する "フェア" さだと

思われているから

FEI 課目には出場馬の年齢制限がある

のです。

 

グランプリの動きが全て出来ても

本来それをさせるべきではない

年齢の馬は出させない。

 

 

同じ調教レベルなら

歳が若い方が高く売れるそう。

 

プロが若駒を買って

1年で GP 馬に育てたら

5年かけるのと比べて

経費は 1/5。

そしてより高く売れる。

 

でもその場合、馬の福祉は無視。

 

競技参加馬の年齢制限は

そういったことを防止するため

競技に関わる人への周知徹底のため

でもあります。

 

 

 

 

踏歩変換も収縮も

才能ある馬は教えなくてもできる

そう。

 

そこをあえて急がない。

やらせない。

お馬さんが楽勝にこなせる

バランス、柔軟性、筋力、

充分なベースができてから

要求する。

 

 

てか、踏歩変換って

野生の馬も、放牧中の馬もするので

質の高い運動を教えるのが

大変なのはむしろ

ハーフパスやキャンターピルエット

だそう。

 

ドリアン・グレイ・ドゥ・フュス号

6歳時のハーフパスの素晴らしさに

はなしは戻る、と。ウインク

 

 

 

 

 

ドリアン・グレイ・ドゥ・フュス号を

わたしが地味だと思ったのは

異母兄の

ダヴィ号が 華やかすぎた キラキラ から

 

でした。てへぺろ

 

 

 

父ドン・ホアン・ドゥ・フュス号の

動きが凄すぎて "エキセントリック" と

言いたくなるほどだったところに

母父にエレガントな

ロンドンデリー号をかけた

ブリーディングのセンスの良さ。

 

 

 

 

5歳馬戦って

運動内容はL課目相当なのですが

日本でこの体勢で動いたら

Sでも7〜8点ベースかも?キョロキョロ

 

 

 

 

 

仕事で

アイドルさんやタレントさん

スポーツ選手や政治家さんとも

よくお会いしてましたが

 

わたし、やっぱり人間の男性より

お馬さんのほうにときめくかも。

 

と、ダヴィ号を見てしまうと

思ってしまいます。ラブラブラブ

 

 

 

 

 

そのダヴィ号も若いころは

低い項の位置で

ペタペタな歩様で

前へ前へ、もっと前へ

言われてます 音譜

 

駈歩の、迫力!!!

 

 

ホースショーではないので

全く項を釣り上げておらず

守りに入ってもおらず

好感のモテる騎乗。

 

プロがこんな体勢で乗る

迫力の 80% 超えの演技を

日本でも LIVE で観たい〜。ラブ 音譜

 

 

 

 

 

ちなみに

母父ロンドンデリー号の父である

ローリーズ・クリュセイダー号は

サラです。