こんにちは。
ウェディングドレスデザイナーHisakoです。
ネットショップ「Hisako」をオープンいたしました。
ショップのアドレスは、こちらです。
この仕事も長く続けていますので、色々な体験をさせていただいて来ました。
嬉しいこと、面倒なこと、色々でしたが、
やはり大きな会社で、高く評価された時は、それなりに喜びを感じますし、そういう仕事をさせていただけることを感謝いたします。
けれども、何と言っても一番嬉しいのは、個人のお客様のオーダーで制作させていただいた作品が、お客様に心から喜んでいただけた時です。
これ以上嬉しいことはありません。
お嫁さんは、喜ばれると、殆どの方が涙を流されます。
ご自身が望んでいらした以上の結果が表れた時に、感激の涙を流されるのです。
それは、私にとって、何よりも嬉しい感動の時でもあります。
お嫁さんばかりではありません。
お年を召されて、ご自身の体形や美しさに少し自信を無くされていた方が、出来上がった作品をお召しになって、
「私も捨てたもんじゃないわ。」という気持ちになられた時に、そのお気持ちが伝わってきて、私の最高の喜びになります。
こういう瞬間に、出会えることが私の喜びと幸せなのです。
今までで一番喜んでいただき、私も感動したのは、こちらの作品です。
花婿さんからのご依頼で制作させていただきました。
お母様が長く、ご病床にあり、意識もなく寝たきりでいらっしゃいますが、ご長男でいらっしゃるご自身の結婚式の写真には何とか一緒にお母様にも入って欲しいと言う心からのご依頼でした。
花婿の母親としての、服装をきちんと整えて参加してもらいたいという想いが私に伝わってきました。
ごく短時間でしたら、車いすに座っていらっしゃることがお出来になるということを伺いました。
その短い時間内に、ご負担にならないような、留袖風の、お楽なドレスをお創りするという作業を開始いたしました。
留袖と、帯を買い求めまして、まず解体いたしました。
アイロンで、縫い目の筋を綺麗に伸ばし、新しい反物のように整えました。
そして着物風のブラウス、着物風の巻スカート、帯は解体して柔らかい帯ベルト風に創り直したのです。
帯ベルトの下には、おはしょり風の飾りも付けました。
車いすでお座りになっていても、どこにも負担が掛からないように、帯ベルトの見えないところは、身体に優しく当たる綿ジャージにしました。
前だけ見ていただくと、まるで帯をされているようですが、帯どめも帯締めも全てがフェイクです。
前だけに帯ベルトに止めつけてあります。
絶対にお身体に少しでもご負担をおかけしないようにと、細心の注意を払いました。
けれども、自分自身が経験したことのない状況を想像して制作しますので、これでよいのか、どこかに不具合はないかと、何度も何度も確認をしながらの作業でした。
けれども、お式の後にお送りいただいたこのお写真ですが、長くずっと意識がないご状態でいらしたお母様が、うっすら笑みを浮かべていらっしゃるような気がして、涙をこらえることが出来ませんでした。
長く看病を続けていらっしゃるお父様も、嬉しそうですね。
私の喜びを倍増してくださいました。
こんなにありがたいお仕事をさせていただける自分の状況を、神様に心から感謝いたしました。
ご依頼くださったご本人も、本当に心からお喜びくださり、これ程嬉しい経験は生まれて初めてさせていただきました。
オーダーのお仕事をさせていただいて、何より一番忘れられない思い出深い作品です。
それではまた。
素敵な一日をお過ごしください。
ウェディングドレスデザイナーHisako
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