こんにちは。
ウェディングドレスデザイナーHisakoです。
自分がまだ幼い頃、洋裁がやりたくて仕方がなかったのは、お人形さんに可愛い洋服を作ってあげたいという、子供らしい思いが原点でした。
小学校の6年生になった夏休みに、何時も洋服を作っていただいていた先生に、無理を言って自分のスカートと、バレエのお稽古着を教えていただきながら縫いました。
仕事場に習いに行かせていただいたのです。
先生には、相当ご迷惑だったと思いますが、きっと母の頼みに断ることが出来なかったのだと思います。
私の家は母のほかにも私は4人姉妹でしたから、きっと先生にとってはお得意さんだったのだと思います。
まだその辺の事情はわからない子供でしたので、教えていただける日には、いそいそと習いに行かせていただきました。
いまでもその時に縫った赤い地に、白の水玉のフレアースカートを覚えています。
そこから段々ヒートアップして、小学校の卒業文集には、「青山学院の中等部と高等部を卒業したら、洋裁学校で学んで洋服屋さんになります。」と、書いたことも鮮明に覚えています。
実際にそうしたのですが、伊藤衣服研究所は、当時、洋裁を職業にしようと思う人が通った洋裁学校です。
けれどもそこは、私には合わないということが1年経つ前から解りました。
それでたった1年で辞めてしまい、洋裁業界そのものに失望して、洋裁はもう職業にはしないで、趣味にしようと諦めてしまったのです。
そんなことを思い出していますと、今の自分の状況とは随分かけ離れていますね。
その後、やはり職業を持たなければと思った時に、私には洋裁しかないということに気が付いたのです。
洋裁学校はやめていましたが、自分で研究しながら、自分の物や家族や友人の洋服は、もう縫えるようになっていました。
趣味が高じて、作ってくださいとか教えてくださいと言っていただけるようになっていたのです。
その様な経緯で、洋裁教室を始めたのが20代の終わりの頃です。
今、洋裁教室に学びにいらしてくださっている方々には、それぞれご希望がおありになります。
自分の物が縫えるようになって、格好いいお洒落がしたいと思ってこられる方もいらっしゃいます。
けれども、私としては、皆さんが洋裁を職業にして、オーダーをお受けしたり、ご自分のブランドを起ち上げたり、オーダーサロンをスタートさせたりという状況にまでなっていただきたいという密かな望みがあります。
ただ自分のために格好のいい洋服を作れることだけでも楽しいのですが、いざという時には、自分で収入を得る力があるという、安心感が持てたら、これ程心強いことはないと思うのです。
私としては、そこまで出来る限り成長して行っていただきたいのです。
今も受講生さんの中にはその様にご自分のサロンをお持ちの方や、ご自身のブランドを起ち上げている方もいらっしゃいます。
受講生の皆さんがそこまで力をつけてくださることが、実は私の目標です。
ファッションショーで作品を発表していただくという、ちょっと荷の重いことをお願いしているのもそのような気持ちからです。
それが受講生の皆さんにとって大きな励みになり、目覚ましい進歩をされることがよく解っていますので、お願いしています。
この機会が、ただのお祭りではなく、それぞれの受講生さんの躍進の一歩になると信じているのです。
段々とファッションショーの期日も迫ってきましたので、レッスンは、熱を帯びています。
そして、驚くような素晴らしい作品が次々と完成しています。
私の想いをしっかり受け止めてくださっている受講生の皆さんに、感謝の気持ちで一杯です。
私も私自身の作品を頑張らなくては……。
楽しみな課題です。
一日ゆっくりと休んだお蔭で、またまたやる気満々の私です。
この2本の動画は、Ellieさんが制作してくださいました。
それではまた。
素敵な一日をお過ごしください。
ウェディングドレスデザイナーHisako
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