こんにちは。
ウェディングドレスデザイナーHisakoです。
ついこの間、真夏のような猛暑の日もありましたが、すっかり気温も下がり、梅雨らしい梅雨になりましたね。
朝から夕方まで、アトリエで受講生の皆さんとドレス創りの学びをしていますと、時間は矢のように過ぎ去ってしまいます。
気が付いたらもう夕方、と言う時が度々あります。
そのあっという間に過ぎ去る時間の中でも、受講生の皆さんが、それぞれの課題をしっかりとクリアーして、満足げに帰って行かれる姿を見ることが私の喜びです。
もう今では顧みられなくなってしまった、本物のドレス創り。
平面の生地から、人の身体を包む立体を創るという作業が、どんどん簡易化されてしまいました。
それも少しずつ
「そうではないのでは……。」
「着心地こそ大切なのでは……。」
「同じ形に見えても、着やせして見える洋服もある」
ということに気が付いてこられた方々も、わずかながらいらっしゃいます。
本当はよくご存じではあっても、「もうそんな洋服はどこにも売っていないから」と諦めていらっしゃる方々も多いようなのです。
やはり、いいものはいいと解ってくださる方もいらっしゃいます。
私はその、もう今ではあまり必要とされなくなった「いいもの創り」にいつまでもこだわり続けて、時代遅れの人間のように自分でも思ったりしていました。
けれども最近は、本物の良さを解ってくださる方々が少しずつ増えていることを感じています。
昨日も、頑張ってファッションショーのためにロングドレスに挑戦してくださっている方がドレスが形になって、感動してくださいました。
今はロングドレスを1万円台でネットで買うことが出来ます。
ところがその商品は、それなりのペラペラな生地で、身体にも合わないものだったりします。
更には本物との違いが解らない方にとっては、同じ「ドレス」と思ってしまわれます。
けれだも本物はやはり、見るからに本物の顔をしているのです。
初めてドレスを創られた受講生さんが、形になったドレスをご覧になって「私にもこんなすごいものが出来るなんて感激です」と言ってくださいました。
そうなんです。
本物はやっぱり風格が違うのです。
本物を見たことがない方にとっては、理解できないことなのですが、この違いが解っていただけるようになることが何より嬉しい私です。
ここにこの洋裁教室の意義があると信じているのです。
難しい課題ではありますが、認めていただけても、認めていただけなくても変わらずに、これからも信じる道を全力で歩いて行こうって、自分と約束をしました。
それではまた。
素敵な一日をお過ごしください。
ウェディングドレスデザイナーHisako
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