こんにちは。
ウェディングドレスデザイナーHisakoです。
今日は３月に帝国ホテルで、ご結婚式を挙げられますお嬢様の、ご試着をさせていただきました。
実は、今回のこの厚手の１００％シルクのサテンを探すのには、大変な苦労をしてしまいました。
いつもお世話になっている生地屋さんにご相談しましたら、手持ちではないのでイタリアから取り寄せなくてはならないといわれ、金額もびっくりするほどのお値段でした。
いつも行く生地屋さんは全部見て回りましたが、高価過ぎて売れないのでもうあまり作られていないことが解りました。
どうしようかと思案していましたが、丁度娘から誘われてロンドンの娘の家に行くことになりました。
以前ロンドンのリバティーで厚手のシルクサテンを見せていただいたことがありましたので、もしかして……と、思って行ってみました。
けれどもやはり置いてありませんでした。
ロンドンの生地を扱っているお店を娘があちこちつれて行ってくれましたが、やはり化学繊維の混ざったものしかありません。
仕方なく諦めて帰ってきましたが、どうしたものかと悩んでいました。
そんなときに、お嫁さんのお父様とお母様が、探してくださったのです。
「渋谷のお店で厚手のシルクサテンがありました。」という写真付きのメールをいただきましたので、直ぐに行って見てきました。
確かに厚手のシルクサテンです。
とても品質も良くて、一瞬買ってしまおうかと思いましたが、ひとつだけ難があったのです。
色が繭色ではなくて、ほんの少しですが灰色がかっているのです。
お嫁さんがお召しになるウェディングドレスですから、やはり生成りか繭色が欲しいのです。
ちょっと待ってくださいとお願いして、またまたどうしたものかと考えながら私もまだ思いつく生地屋さんにあちこち行ってみていました。
これ程生地を購入するのに苦労したのは初めてです。
そんなときにまたお母様からメールをいただきました。
「日暮里の高級生地を売っているお店で、ミカドシルクのサテンがありました」というご連絡です。
すぐに日暮里へ飛んで行きました。
ミカドシルクなら間違いないとわかっていたからです。
そしてその場で購入しました。
８メートルで、筒状に巻いてありますので、持って帰るのが難しいので送っていただきました。
何とも言えないすっきりとした晴れやかな気分で帰宅することが出来ました。
こんなに生地で苦労したことも初めてでしたが、これほどご熱心に率先してお探しくださったお客さまも初めてです。
本当にありがたいお客さまです。
お母様のご協力がなかったらどうなっていたかと思うと、ただただ感謝の気持ちで一杯です。
こんなにご親切にしていただくのは申し訳ないことですが、これほどありがたいと思ったことはありません。
尚更素晴らしいドレスをお創りしなくては……と、やる気が益々湧いてきました。
本当の純粋なシルクの温かみ、柔らかさを感じながらお仕立てをさせていただいています。
今日のご試着では、サイズもぴったり合っていましたので、あとは、パニエのチュールを後ろにプラスして、仕上げをいたします。
ボレロジャケットは、とてもよくお似合いです。
袖巾や、身巾など少しずつお詰めするという修正はありますが、衿の感じが特によくお似合いで、お嬢様にもご両親様にもお気に召していただくことが出来ました。
お嬢様は、衿の感じが特にお気に召され、普段にお召しになるジャケットも「この衿のジャケットが欲しい」とおっしゃってくださり私もとても嬉しくなりました。
こんな風に皆さんで喜んでくださいますと、この仕事をすることが益々好きになります。
次回は２月２４日に２度目のでのご試着を、今度は完成させた状態でさせていただくことになっています。
今回は仮のお生地でのジャケットのお仮縫いでしたが、次回には本物のシルク１００％のお生地でお仕立てをしてお召しになっていただきます。
２月２４日というと、まだまだ先のことのような気がしますが、実はあっという間に来てしまいますね。
早め早めにご準備させていただきます。
しっかりと頑張らせていただきます。
それではまた。
素敵な一日をお過ごしください。
ウェディングドレスデザイナー Ｈｉｓａｋｏ
お問い合わせ
お電話、メールでのご相談も承っております。
０３－３７５５－６８２２
〒146-0082
大田区池上７－１９－７－３