【EN.DRESS】x【KAGURA】作画ボーダーライン
こんにちは、DressMaker橋本です。
今日はあまり外に出したくはありませんが、この3年を振り返ってみたいと思います。
先日、ようやくEnchanted.Dress(エンドレス)第1巻のコミック作業を終えホッとする間もなく維新のKAGURAの最終話の作画作業に戻りました。
↑先日入稿した【EN.DRESS】のカバーデータです。
そしてこの作画作業を終えると、そのまま【EN.DRESS】10針目(36頁)を描き、そのまま【KAGURA】第5巻のコミック作業が待っているのです!!
結局3月の震災直後に過労で倒れて以来、ほとんど休まず、仕事も10頁ほど減らしただけでここ迄来てしまいました。
途中スタッフがスランプに陥り、僕が全て作画を終えているにもかかわらず仕事が全然仕上がらない・・・と言う事を繰り返す事4ヶ月。
かなり無駄な時間が流れてしまい、結局負荷が増える一方、もう、いっその事昔の様に自分1人で仕事する形に戻そうかと思ったくらいです。
結局、スタッフが出来なかったところを僕が全部描きその分、日々時間が押してゆくのをもどかしく思いながら、
絶対守らなくてはいけない水準のクオリティは死守しつつ何とかギリギリで回して居ます。
どう考えても余裕過ぎるスケジュールなのですが………
とは言え、今迄外からアシスタントに入って貰った方達では【EN.DRESS】の作画には全く役に立たないと判断。
線が太すぎて粗すぎて使い物にならないのです。
うちのスタッフはそこを1から教え込まれているので、そこだけは信頼できる・・・筈なのですが、波があってよくとんでもない線を描く。
正直プロの仕事としては許されない事なので、その甘さに苛立ちを抑えられない事もしばしば。
しかし、今後を考えると安定した作画で続けてゆくためには、現スタッフに1日も早く一人前になってもらわなくてはならないのです。
子供みたいな絵にならない絵を描いて居た3年前に比べて彼は飛躍的に成長をしました。
そこ迄ガッツリ教え込んで来たのだから当然なのですが、それでも途中で逃げていれば今はなかったでしょうし、年齢的にも普通は矯正するのは難しい状況でした。
とにかくこの3年間、彼に費やした膨大な時間を無駄にしないでくれる事を祈ります。
作画と言えばKAGURAです。
第1話から僕自身も違和感を感じる仕上がりでした。
本来の作画が全く出来なかった。
正直、とても悔しく思っています。
KAGURAは特殊な形式をとっていたのでホント、苦しみの連続でした。
原作をいじるのはかなり得意なのですが、そこにコマを割って絵の入った構成が挟まれているため、僕本来の独特な画面構成が反映されにくく、初期の頃は描かれている絵に合わせていたため違和感しかありませんでした。
2話目に一つバトル要素に矛盾が生じてから、怒られるのを覚悟で一部改変。
その辺から徐々に橋本的改変が入るようになり、キャラに心が入るようになりました。
マガジンイーノは7月発売の14号で残念ながら休刊となりましたが、KAGURAは常に読者の皆様の支持を頂き、お陰様で新装刊組では最多のコミック5冊刊行となり、1巻に至っては約1年の間に4度の重版をかけて頂きました。
これも支えて下さった読者の皆様のお陰です!
本当にありがとうございます!!
とは言え、1巻の拙い作画でがっかりされた方も居たと思います。
そこは、僕の実力がまだまだだったためにつくってしまった結果です。
読者の皆様とあかほり、氷川、両先生と編集部の皆様には大変ご迷惑をおかけしてしまったと深く反省しております。
そしてそんな産みの苦しみと、紆余曲折あったお陰で、現在があります。
どうか、今後とも暖かく見守っていただければと思います。
上のカラーですが、マガジンイーノ14号に掲載されたものです。
KAGURA第5巻にはカラー頁は付きませんので、大きい絵で欲しい方は在庫があるうちにAmazonや講談社からお求めください。
一応小さくなりますが5巻の折り返しには収録したいと思います。
【EN.DRESS】第1巻は9月7日
【維新のKAGURA】第5巻は11月17日発売です。
今後暫くは【EN.DRESS】1本に専念して行こうと思います。
予定では来年からは年3冊の刊行ペースになる予定です。
【EN.DRESS】はかなり入り組んだ長い話なので、そのペースなら飽きずに読み続けていただけるのでは無いかと思います。
ミスティックエッヂでは後発組ですが、目指せ!コミック最多刊行!!
そんな目標です。
KAGURAとは全然違う【EN.DRESS】を是非手にとって見てください。
また違った世界が見えてくると思います。
それでは、今後ともよろしくお願いいたします。
橋本 尭昌
今日はあまり外に出したくはありませんが、この3年を振り返ってみたいと思います。
先日、ようやくEnchanted.Dress(エンドレス)第1巻のコミック作業を終えホッとする間もなく維新のKAGURAの最終話の作画作業に戻りました。
↑先日入稿した【EN.DRESS】のカバーデータです。
そしてこの作画作業を終えると、そのまま【EN.DRESS】10針目(36頁)を描き、そのまま【KAGURA】第5巻のコミック作業が待っているのです!!
結局3月の震災直後に過労で倒れて以来、ほとんど休まず、仕事も10頁ほど減らしただけでここ迄来てしまいました。
途中スタッフがスランプに陥り、僕が全て作画を終えているにもかかわらず仕事が全然仕上がらない・・・と言う事を繰り返す事4ヶ月。
かなり無駄な時間が流れてしまい、結局負荷が増える一方、もう、いっその事昔の様に自分1人で仕事する形に戻そうかと思ったくらいです。
結局、スタッフが出来なかったところを僕が全部描きその分、日々時間が押してゆくのをもどかしく思いながら、
絶対守らなくてはいけない水準のクオリティは死守しつつ何とかギリギリで回して居ます。
どう考えても余裕過ぎるスケジュールなのですが………
とは言え、今迄外からアシスタントに入って貰った方達では【EN.DRESS】の作画には全く役に立たないと判断。
線が太すぎて粗すぎて使い物にならないのです。
うちのスタッフはそこを1から教え込まれているので、そこだけは信頼できる・・・筈なのですが、波があってよくとんでもない線を描く。
正直プロの仕事としては許されない事なので、その甘さに苛立ちを抑えられない事もしばしば。
しかし、今後を考えると安定した作画で続けてゆくためには、現スタッフに1日も早く一人前になってもらわなくてはならないのです。
子供みたいな絵にならない絵を描いて居た3年前に比べて彼は飛躍的に成長をしました。
そこ迄ガッツリ教え込んで来たのだから当然なのですが、それでも途中で逃げていれば今はなかったでしょうし、年齢的にも普通は矯正するのは難しい状況でした。
とにかくこの3年間、彼に費やした膨大な時間を無駄にしないでくれる事を祈ります。
作画と言えばKAGURAです。
第1話から僕自身も違和感を感じる仕上がりでした。
本来の作画が全く出来なかった。
正直、とても悔しく思っています。
KAGURAは特殊な形式をとっていたのでホント、苦しみの連続でした。
原作をいじるのはかなり得意なのですが、そこにコマを割って絵の入った構成が挟まれているため、僕本来の独特な画面構成が反映されにくく、初期の頃は描かれている絵に合わせていたため違和感しかありませんでした。
2話目に一つバトル要素に矛盾が生じてから、怒られるのを覚悟で一部改変。
その辺から徐々に橋本的改変が入るようになり、キャラに心が入るようになりました。
マガジンイーノは7月発売の14号で残念ながら休刊となりましたが、KAGURAは常に読者の皆様の支持を頂き、お陰様で新装刊組では最多のコミック5冊刊行となり、1巻に至っては約1年の間に4度の重版をかけて頂きました。
これも支えて下さった読者の皆様のお陰です!
本当にありがとうございます!!
とは言え、1巻の拙い作画でがっかりされた方も居たと思います。
そこは、僕の実力がまだまだだったためにつくってしまった結果です。
読者の皆様とあかほり、氷川、両先生と編集部の皆様には大変ご迷惑をおかけしてしまったと深く反省しております。
そしてそんな産みの苦しみと、紆余曲折あったお陰で、現在があります。
どうか、今後とも暖かく見守っていただければと思います。
上のカラーですが、マガジンイーノ14号に掲載されたものです。
KAGURA第5巻にはカラー頁は付きませんので、大きい絵で欲しい方は在庫があるうちにAmazonや講談社からお求めください。
一応小さくなりますが5巻の折り返しには収録したいと思います。
【EN.DRESS】第1巻は9月7日
【維新のKAGURA】第5巻は11月17日発売です。
今後暫くは【EN.DRESS】1本に専念して行こうと思います。
予定では来年からは年3冊の刊行ペースになる予定です。
【EN.DRESS】はかなり入り組んだ長い話なので、そのペースなら飽きずに読み続けていただけるのでは無いかと思います。
ミスティックエッヂでは後発組ですが、目指せ!コミック最多刊行!!
そんな目標です。
KAGURAとは全然違う【EN.DRESS】を是非手にとって見てください。
また違った世界が見えてくると思います。
それでは、今後ともよろしくお願いいたします。
橋本 尭昌