私立諸越学園芸能科(仮)第5話
第5話「ROCKIN'ON IDOL」
夢と現実のギャップには、誰しも悩まされるものだ。
では、海江田弓佳の場合はどうか。彼女は14歳の若さにして、アイドルグループSGM128の第一期メンバーオーディションに合格し芸能界デビューした、いわゆるシンデレラガールである。彼女は何故、アイドルになりたいと思ったのか。彼女は、とあるインタビューにて次のように答えている。
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ビリー・ウイスキー :今日はSGM随一の巨乳ちゃんとして名高い海江田弓佳ちゃんをお招きしたわけなんですけどね。まず、どうしてそんなにおっぱいが大きくなっちゃったか聞いてみるかな? オレは、弓佳ちゃんの出身地にその謎があると思うんだけど、どこ産まれだったっけ?
海江田:北海道なんです。道産子育ちなんですよー。
ビリー:お〇〇こ育ちいい? 弓佳ちゃん、いきなりスゴいこと言うねー
海江田:「どさんこそだち」です!
ビリー:弓佳ちゃんのアニメみたいな声だと、やっぱり「おま〇〇育ちいい」って言ってるように聞こえるなー。もう一回、言ってくんない?
海江田:ど・さ・ん・こ・そ・だ・ち・です!
ビリー:今度は、お〇〇こ、気持ちいい~って聞こえたよ。
海江田:もー! わたし、おま【以降、SGM運営から掲載NGが出たので一部インタビューを省略】とか、言ってませんからー
ビリー:やー、ま、このやり取りだけで今回のインタビューはいいかな? っても思うんだけど、なるほど北海道生まれかー。どうりで色白なわけだ。やっぱり、色白は巨乳に映えますよね!
海江田:グラビアアイドルとかの方に比べると、わたしそんな胸大きくないと思うんですけど……
ビリー:でもSGMの中じゃ、かなり大きいほうでしょ? こう、メンバーみんなで温泉に入る機会とかあったと思うんですけど。その素っ裸のメンバーたちと比べてどうです? おーあたし、パイオツでけーな! とか思いませんでした?
海江田:うーん。まあ、ああ大きいほうなのかなーとかはちょっと思ったかもしれませんね。
ビリー:なるほど。メンバー間では、何番目くらいにデカいのかな?
海江田:うっ、うーん。研究生含めると、ちょっとわからないですけど正規メンバーなら上から5番目以内に入るかと……
ビリー:おおー! ベスト5だね! 神5ならぬ乳5! これはSGMファンの男の子も気になってると思うんだけど、こいつ脱いだらスゲーな! ってヤツとかいる?
海江田:えーっと。御坂さんとかは、わたしが小さい頃から拝見してることもあると思うんですけど、うわあ大きい! って思いましたね。
ビリー:おー! SGMセンターの御坂の名がいきなり出たな! オレ、まだ会ったことないから、どういう子か気になるんだよね。つうか、御坂って弓佳ちゃんとタメでしょ。それなのに敬語使ってるけど、なんでなの? 御坂は実は、やんごとなき方だとか?
海江田:やんごと……なき? それ、またエッチな言葉じゃないですよね?
ビリー:いや普通の言葉ですよ? 古語だね。
海江田:あ~。わたし、古文とか苦手なんですよ~
ビリー:古文もなかなか面白いですよ~。源氏物語とか、有名だけど基本的にイケメンが女とやりまくる話ですからね!
弓佳ちゃん、『かわつるみ』とか、非常に素敵な意味を持つ古語もあるんですよ。
海江田:かわつるみ……。なんだか、かわいい感じの言葉ですねー
ビリー:かわいいですよねー。オレも、今でも1日1回は欠かさず『かわつるみ』してるぐらいですからね!
海江田:そんなハマっちゃうくらいスゴいんですかー
ビリー:もしかしたら、弓佳ちゃんもやってるかもしれませんよ? オレ、『かわつるみ』してる弓佳ちゃんを想像すると、キュンとしちゃうなー
海江田:そうなんですかー。ありがとうございます!
ビリー:で、やんごとなき……こう貴族的な人なのかな御坂は? って、聞いたわけなんですけど。
海江田:あー。御坂さんの育ちとかは、よくわからないですね。あんまり、お話することもないんです。わたしより芸歴も長いですし、憧れの存在って感じで、いつも遠くから眺めてる状態ですねー
ビリー:そうなんだ。御坂って、Wikipediaとか見ても芸能活動始めるまでの経歴がなにも書いてなくて、謎に包まれてるよね。まあ、そこがミステリアスで魅力なんですけど。
海江田:わたしも3年近く一緒にSGMやってますけど、いまだに謎だらけですよ。でも、わたし御坂さんに憧れて芸能界に入ったんです。
ビリー:ほー、そうなんだ。それは、やっぱり『すがもん。』の活動を見て?
海江田:はい! そうですそうです!
ビリー:おー弓佳ちゃんのテンションが上がってきた! ほんとに『すがもん。』の事が好きだったんだ。オレ、『巣鴨デパート』は毎週欠かさず見るくらい好きだったんだんだけど、初期の馬鹿馬鹿しい企画が好きでねえ。若手お笑い芸人たちにオナニーするのを我慢させて、夢精するときに出たザーメンの量でランキング決めるヤツとかね。知ってます? 『日本一コクのあるザーメンを決めよう選手権』だったかな? そのときの1位が、シックスティーシックスの丘林さんですよ。彼も出世したもんです。
海江田:そうなんですか……。わたし、『すがもん。』を最初に知ったのは、赤白歌合戦で見たのが最初なんですよー。『巣鴨デパート』の番組企画でユニットが生まれたことはもちろん知ってますけど、その頃の事は詳しく知らないんです。
ビリー:あっ、そうなんだ。赤白歌合戦なら、もう『すがもん。』全盛期だよね。初期の頃は、やっぱりこうイモ臭くてねー。まあ、そこが視聴者の共感を生んだんだけどね。でも、御坂はやっぱり子供ながら垢抜けてるというか、ちょっと一筋縄ではない感じが当時からしたな。
海江田:わたしも赤白で『片恋リローデッド』を歌う御坂さんを見て、衝撃を受けたんですよ! とにかくサビの御坂さんの動きとか、凄くて!
ビリー:「チェンジ マイ ワイフ! チェンジ マイ ワイフ!」ってサビでしたよね。あの頃、オレの友人のきむらじょんさんがちょうどワイフを変えたばっかの頃で、「これはきむらさんのための歌だよね」って、オレの周辺じゃ言われてたんだよね
海江田:ワイフじゃないですよ! チェンジ マイ ライフ! ライフです! とにかく最後の大サビのところで、こう……御坂さんが腰から拳銃を取り出してバーンて撃つような振りがあるんですけど、これが本当にカッコよくて!
ビリー:ほほう。じゃあ、ちょっとこんなものがここにあるんだけど、弓佳ちゃんがその最後の大サビを再現してくれるかな?
【スタッフ、ポータブルCDプレイヤーを用意し、『片恋リローデッド』のカラオケを再生】
海江田:えー! いまここで物真似するんですか! 超恥ずかしいですよ! そんなの、わたしできないです!
ビリー:まあ、今回は文字だけのインタビューだけですからね。そんなに恥ずかしがることないんで、さあ、大サビが来ちゃいますよー
海江田:えっ、えー
【突然、椅子から立ち上がり、踊り出す海江田。軽いノリでやると思ってたビリーやスタッフだが、なにかが乗り移ったような海江田のマジな目付きを見て軽くビビる】
海江田:change my life
change my fate
例え定められた運命でも
変えてみせるよ
片恋リローデッド
change my life
change my dream
例え選択間違っても
まだやり直せるよ
片恋リローデッド
諦めなければ
願いは叶うよ
両想いレボリューション!
ビリー:おー! こりゃ、すげー!
【歌い終わった海江田、そのまま放心状態でしばらくボーッとしていたので、ここでインタビュー一時中断】
ビリー:はい、ちょっと弓佳ちゃんが気持ち良すぎて天国にイっちゃうとこだったんですが、なんとか戻ってきましたよ。
海江田:はい、なんかボーッとしちゃいましたね。すいません。
【スタッフから差し出されたカルキスウォーターをだらしなく口元からこぼしながら答える海江田。心配したビリー、スタッフに耳打ちし予定より早くインタビューを切り上げることに】
ビリー:えーっと、その赤白歌合戦で歌う御坂の姿を見てアイドルに憧れた弓佳ちゃん、『すがもん。』のファンになるわけだけど、なんと『すがもん。』は『巣鴨デパート』の終了と共に、半年後に解散してしまう!
海江田:はい~。『すがもん。』というか~御坂さんの大ファンになって、『スガデパ』も見始めたんですけど、すぐに終わっちゃって残念でしたね~。あはは~。
ビリー:だけど、その『巣鴨デパート』の最終回にて、『すがもん。』の後を継ぐアイドルグループ企画としてSGM128プロジェクトが発表された! 御坂あかりを中心に始まる新しいアイドルグループSGM128。この第一期メンバーを御坂あかりが自ら募集することで、『巣鴨デパート』は終了したわけだ。え~と『テレビを見てるそこのあなた! あなたには、まだ見ぬ才能が眠ってるんじゃないですか? わたしと一緒に新しいことを始めてみませんか? あなたが新しい扉を開きわたしのもとに来ることを、今から期待して待っています!』と、こんな募集文句だったね。
海江田:そうですよ~。もう、『すがもん。』が終わると知ってショックだったんですけど、また新しいグループが始まるってなってビックリしちゃいましたー。あははっ。
ビリー:『ボクたちは、眠り姫が目覚めることを、いつだって待っている』SGM128総合プロデューサー夏樹功が用意した、オーディション用キャッチコピーをテロップとして最後に映し、『巣鴨デパート』は完全に終了した。
海江田:あの終わり方は、とってもカッコよかったですよね~。ビリーさん、よく細かいとこまで覚えてますよね~。うふふっ。
ビリー:まあ、オレは資料見て言ってるだけだから。で、そのオーディション告知を見た弓佳ちゃんはどうしようと思ったの?
海江田:もう、わたし興奮しちゃって、いま思い返すと恥ずかしいんですけど~番組終わってすぐにテレビ局に電話したんです! 「このオーディション受けたいんですけど、どうすればいいんですか?」って! 普通は、まず書類とか送るみたいなんですけど、わたし、そういうの全然わからなくて。でも、わたしの場合、なんかその電話から番組スタッフに繋がって、さらに夏樹先生のとこに繋いでもらったんです! もう超ラッキーですよね!
ビリー:まあ、ラッキーガールだよね。
海江田:夏樹先生、『ちょっとルール違反だが、君がSGMメンバー応募者第1号だ。来週の土曜日にでも、僕のとこに来れるかな。僕は、君の容姿すら知らない。だけど、自らの初期衝動を素直に受け入れる君は、間違いなく才能を秘めているだろう。僕には、君がSGM第1期メンバーとしてステージに立つ姿が見えるよ』って、言ってくださったんですよ! 意味は完全にわからなかったんですけど、実質合格みたいなこと言われてビックリしちゃいましたー!
ビリー:夏樹さん、カッコいいこと言ってますけど、面接に来たのがおかちめんこな子だったら、どうする気だったんでしょうね。
海江田:ビリーさん、またエッチなこと言ってませんかー? うふふっ。
ビリー:いや、あんまり口に出してはいけない言葉ですけど、エッチじゃないですよ。むしろ、さっきからトリップ状態の弓佳ちゃんがいちばんエッチだっていうね。
海江田:わたし全然エッチじゃないですよ~
【口元からこぼれたカルキスウォーターで、衣服がスケスケ状態になり、豊満な胸の谷間が丸見えの海江田を見て、ビリー、これ以上インタビューは無理と判断】
ビリー:じゃあ、最後に。オーディション合格当時は、そのデッカいおっぱいもまだ小さかったわけですよね?
海江田:いまと同じくらいですよ~。うふっ。
おしまい。
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第6話に、続く。