9月2日(月)

第4,398話

 

こんばんは

今日も素敵な1日を過ごされましたか?

まずは1杯、今日の疲れを癒してくださいませ

 


 

 

 

 TODAY'S
 
変態と偉大

 

 

暑さの中に

秋の訪れを少し感じるようになった

8月末のある日

 

 

本棚で1冊

「俺を持っていけ」

「俺を読め」

そう訴えてくる本があった

 

 

僕の早朝ウォーキングは

最低でも2時間は歩く

 

 

だから

本は必ず持っていく

 

 

調子の良い日は

1日で1冊を読み終わることもあるし

 

 

読書スランプの時は

本を開くだけで文字が歪み

すぐに閉じて、ただの錘になる日もある

 

 

読書スランプ脱出方法は

以前にもブログに書いたことがあります

 

 

喜多川作品を読むこと

そして

宮脇俊三作品を読むこと

 

 

これで大概は脱出できます

 

 

最近は

九州北部に住む心友が

宮脇俊三作品に触れてくれています

 

 

自分が愛する文章に触れてもらって

あの独特の世界観を語り合える幸せ

 

 

感謝です

 

 

 

 

だってね

古い本で

鉄道絡み

 

 

そして

このタイトルです

 

 

普通はね

なかなか手にしません

 

 

まぁ

手にするチャンスが

ほぼないと思います

 

 

 

 

今回

僕に「読め」と訴えてきたのが

この本です

 

 

実は

僕にしては珍しく

 

 

宮脇作品の中で「未読」だった

希少な本です

 

 

過去に数ページ読み出して

なぜか、本棚に戻した本

 

 

鉄道に乗るシーンが少なく

 

 

秀吉>信長>家康

の優先順位が変わることのない僕が

 

 

「家康」のことを中心に

書かれていることに

 

 

躊躇して

本棚に戻した不思議な1冊です

 

 

昭和58年4月20日初刷

 

 

この本を持っているのも不思議ですが

久しぶりに触れたことのない宮脇作品を

読み進めるのが楽しかったです

 

 

この人は本当にすごいなぁと

改めて感じました

 

 

この視点、この視座、この視野

 

 

まさに宮脇俊三さんしか

書けないであろうこの作品

 

 

中古で見つけれればオススメです

 

 

もし読まれるのであれば

P158にあるミスを

見つけてみてくださいね

 

 

これに気づいた僕は

変態だと思います笑

 

 

ちなみに宮脇俊三さんは

元中央公論社常務取締役

 

 

国鉄全線完乗とその紀行文を出版するにあたり

早期退職し紀行作家になられたお方

 

 

鉄道での旅を中心とした作品を

数多く発表されていますが

そのほとんどが僕の本棚には収まっています

 

 

小学生の時から読んでいますから

もう40年近くのお付き合いの作家さんです

 

 

もちろん

喜多川泰さんよりも

早くに出会っている訳ですね

 

 

2003年2月26日に永眠

流石にその時はダメージを喰らいました

 

 

 

 

亡くなる前に集めた本

亡くなってから手にした本

 

 

2つに分類されますが

 

 

個人的には生前に手にした本が

思い入れがあります

 

 

鉄分多めのマニアックな本たちですが

 

 

例えば

「最長片道切符の旅」と

「最長片道切符の旅取材ノート」を

セットで読むと

 

 

この人の凄さが

少しわかっていただけるかと・・・

 

 

編集者出身の物書きって

本当に才能を持って

生まれてきているなぁと感じます

 

 

淫靡な因美線

この表現とか

常人にはできません笑

 

 

読んで欲しいです

淫靡な因美線

お!っと思った人は笑

 

 

 

 

以下、以前のブログより引用

 

 

智頭から鳥取までの因美線

この線に乗ると必ず思い出すのが

宮脇俊三さんの「終着駅と始発駅」に

収録されている

 

 

「山陰ストリップ特急」

 

 

鳥取でストリップ小屋に入り

彼女の古びた山陰本線を眺めながら私は

はやくあしたの朝になればいいなと思った

あすは因美線に乗る予定であった

 

 

こんな文章を書けるのは

宮脇さんしかいない

 

 

事実に基づいているのはもちろん

淫靡と因美を掛けて

自己開示までしている

 

 

小学生の時にはわからなかった

古びた山陰本線の意味も

44歳の今はわかる

 

 

年を重ねるごとに

この文章が光り輝いていく

 

 

ただ、本当に

心から思う

 

 

僕がもし作家であったとしても

この文章はとてもじゃない

書けない

 

 

ここまで明白に

自分がストリップに行ったことを

曝け出すことはできない

 

 

偉大だと思う、宮脇さんは

 

 

喜多川泰講演会in福山2024

喜多川泰ホームページ

 

喫茶イレブンオンラインストア:ブックルネッサンスブレンド

ブックルネッサンス本革の栞