5月19日(日)

第4,291話

 

こんばんは

今日も素敵な1日を過ごされましたか?

まずは1杯、今日の疲れを癒してくださいませ

 

 

 

 

 TODAY'S
 
あぁ憧れの都城

 

 

寝台特急彗星

京都発、都城行

 

 

1989年時点の平均乗車率

93%という高い数値を弾き出していた

 

 

僕の憧れの列車

 

 

大阪駅のホームに

都城からの彗星が入線した姿を見て

 

 

いつかこの列車に乗って

都城へ行きたい

 

 

そう思った小学校3年生の自分

 

 

9歳から37年の時を経て

僕は都城駅に降り立った

 

 

時代は流れ

関西発九州行の寝台特急は全廃され

 

 

新幹線で鹿児島中央へ

そこから「特急きりしま」で1時間

 

 

あの時の長旅は

なんだったのかと思うくらいの速さで

 

 

都城へ到着する

 

 

そのホームには

この後3日間お世話になる

明典さん夫妻が待ってくれていました

 

 

 

 

憧れの都城

 

 

今回の旅では

3日、4日、5日と

3日間滞在予定

 

 

まずは

到着してすぐの儀式から

 

 

 

 

駅名標

そして

 

 

 

 

都城太陽光発電所をパチリ

 

 

ここはかつて

僕が憧れた寝台特急彗星など

長距離列車が

 

 

折り返しのために

車体を休めリネン交換をした場所

 

 

長距離列車が全廃され

未使用地となっていたものを

 

 

JR九州初の

メガソーラー発電所として

開所させました

 

 

 

 

久しぶりに会うなり

そんな蘊蓄を聞かされる明典さん

 

 

テンション高くてすいません

なんせ、憧れの場所だったもので汗

 

 

 

 

東京行や大阪行が

かつて発着していた駅は

 

 

全国の地方都市あるあるが

しっかり適合するような

 

 

閑散っぷり

 

 

 

 

キャリーバックを持った人は

タクシーに乗るより

迎えの車に乗る方が多くて

 

 

運転手さんも

「また客がいねぇ」みたいな

顔をしている

 

 

 

 

どこか行きたいところ

ありますか?

 

 

そう聞かれたので

隣の「西都城駅」と

お願いしました

 

 

 

 

西都城駅のコンコースには

列車文庫がありました

 

 

ここで明典さん夫妻が会話して

本を1冊寄贈することに・・・

 

 

 

 

喜多川泰著

ライフトラベラー

 

 

必要とする人に届くといいですね

 

 

 

 

明典さんが控えめに

三段目に収蔵したので

 

 

 

 

僕が一段目に

移し替えておきました笑

 

 

 

 

都城市街地へ一番近い

この駅は

 

 

かつて志布志線の

始発駅

 

 

 

 

その廃線跡が残る駅で

志布志線のことを語ると

 

 

「行きましょう」と

まさかの廃線跡へ

行ってくださることになりました

 

 

 

 

車で20分くらい走ったでしょうか?

 

 

わかる人にはわかる

ここに線路があったとわかる

微妙なカーブの道に出ました

 

 

 

 

今は

サイクリングロードとして

整備されている

 

 

志布志線の廃線跡

そこには

勾配標に模した

距離表示がありました

 

 

 

 

初夏を思わせる空の下

目を瞑ると

 

 

遠くの方から

ガタンゴトンと

 

 

列車がやってくる音が

聞こえてきそうな風景

 

 

 

 

そんなことを思っていると

列車ではなく少女が

駆け抜けて行きました

 

 

 

 

この写真の左下

コンクリートが

コの字型になっている所が

 

 

踏切の台座

 

 

こんな遺産巡りを

趣味にしている人に

付き合わされる明典さん夫妻

 

 

本当に感謝です

ありがとうございます

 

 

 

 

嬉しいことに

末吉駅跡にも

ご案内いただきました

 

 

 

 

奥様のご実家が近かったそうで

幼少期の微かな記憶と

青春期のしっかりした記憶を

教えていただきました

 

 

 

 

看板がある表に見える面が裏

店の入り口は裏に見えるところに

あるんです・・・と

ご案内いただいたこの建物

 

 

 

 

現役でした笑

どうぞいつまでも

現役でありますように

 

 

 

 

末吉駅跡の屋外には

転轍機・転轍機梃子・動輪

が展示されています

 

 

 

 

説明板がないのが

少々もったいなのですが

展示があるだけでも嬉しい

 

 

 

 

末永く

大切にされることを

心から願いたいです

 

 

 

 

中に入ると

綺麗に清掃されていることが

一眼でわかります

 

 

 

 

どの廃線跡の沿革を読んでも

 

 

求められて建設され

貨客ともに全盛期を迎え

成熟期を経て衰退期に入る

やがて役目を終えて

廃線となる

 

 

同じことが書かれています

 

 

 

 

書き足すのであれば

代替バス、運転手不足で廃止

 

 

くらいでしょうか

 

 

 

 

栄枯盛衰を

リアルに感じるのが

廃線跡、廃駅跡

 

 

 

 

少子高齢化

過疎化

 

 

限界市町村の

未来を知りたいなら

鉄道が廃止された街の現状を

 

 

しっかり見つめれば

わかってくると思います

 

 

 

 

満席とは言わなくても

しっかり席が埋まっている

かつての写真

 

 

 

 

志布志にあった機関区の写真にも

多くの車両が留置されています

 

 

それだけ

需要があったということ

 

 

その需要が

吹き飛んだという事実

 

 

 

 

そんなことが

写真からでもわかります

 

 

 

 

日本中のローカル線を

復活させろ!なんて

言うことはしませんが

 

 

僕がこよなく愛する

中村夫妻の地元でも

こんな話が出ています

 

 

 

 

 

 

バス転換の話がありますが

都会でもバスの運転手不足です

 

 

交通インフラをどうしていくのか

それ以上に地方都市を

消滅可能性自治体を

どうしていくのか

 

 

もっとみんなが

自覚を持つべきだなって

思います

 

 

 

 

大阪府門真市

人口10万人の

Panasonicのお膝元でも

消滅可能性がある時代ですから

 

 

 

 

僕が今46歳

今年47歳になります

 

 

13年後60歳の時に

人口が爆発的増加とか

絶対にない訳ですし

 

 

問題を先延ばしにするのではなく

国としてどうするのかを

しっかり示して

 

 

 

 

その示した方向に

国民が向かうようにならないと

 

 

地方経済は

加速度的に破滅していくでしょう

 

 

廃線跡に立ちながら

そんなことを考えていました