3月19日(火)

第4,230話

 

こんばんは

今日も素敵な1日を過ごされましたか?

まずは1杯、今日の疲れを癒してくださいませ

 

 

 

 

 

 

 TODAY'S
 
ありがとう、僕の憧れ・・・

 

 

3月16日(土)

僕の憧れの列車が

その役割を大きく変えました

 

 

その列車は

特急街道北陸本線の看板特急

サンダーバード

 

 

1986年

国鉄民営化の1年前の夏

 

 

僕は祖母にお願いして

早朝の大阪駅に

列車の撮影に行きました

 

 

スマホはおろか

デジカメもない時代

24枚撮りのフィルムを入れたカメラで

 

 

西鹿児島からの

寝台特急なは

 

 

宮崎からの

寝台特急彗星

 

 

長崎からの

寝台特急あかつき

 

 

青森からの

寝台特急日本海

 

 

新潟からの

寝台特急つるぎ

 

 

東京から

寝台急行銀河

 

 

出雲市からの

寝台急行だいせん

 

 

一通り

夜行列車を撮り終わると

11番線ホームへ向かいました

 

 

 

長大なホームには

金沢、和倉温泉へ向かう

特急雷鳥+ゆうとぴあ和倉が

発車を今か今かと待ち構えていました

 

 

485系雷鳥

食堂車改造の和風グリーン車

「だんらん」を連結

 

 

最後尾に

ジョイフルトレイン「ゆうとぴあ」も

連結したその姿に

 

 

感動し、興奮したのを

今でも明確に覚えています

 

 

展望グリーン車連結

スーパー雷鳥が

続行特急として颯爽と現れた時は

乗りたい衝動に駆られました

 

 

時は流れ

北陸新幹線金沢延伸で

後継列車のサンダーバードは

 

 

かつての行先

新潟や糸魚川、魚津や富山から

金沢一択へ短縮されました

 

 

 

 

それでも

大阪駅を出発して流れる

車内チャイム「北陸浪漫」が

 

 

僕の9歳の時に感じた

強烈な憧れを消すことはありませんでした

 

 

金沢で

喜多川泰さんの講演会が開かれたあの日

 

 

主催者さまが頑張って来たからこそ

開催された喜多川泰の本◯塾in金沢

 

 

金沢で仕事をいただけるようになって

福井でも仕事をするようになって

 

 

かつて憧れた列車に

日常的に乗れるようになった自分を

嬉しく思いました

 

 

 

 

琵琶湖を右窓に見ながら

パソコンで仕事をしていると

あっという間に敦賀に着きます

 

 

敦賀を出ると

長大トンネルの北陸トンネルに入り

電波の悪い状況が続きます

 

 

かつての難所克服の基地

今庄駅の給炭台を右窓に見る頃には

電波が復活してきます

 

 

武生、鯖江を過ぎるともう福井

工事中のコンコースで

クライアントさんと待ち合わせしたのも

今は昔です

 

 

芦原温泉、加賀温泉と名湯の最寄駅を

過ぎると小松駅

 

 

新幹線の工事が始まる前は

KOMATSUの巨大ダンプが

ホームから見えていたように思います

 

 

小松駅と言えば

出発してすぐ左窓下に見える

489系ボンネット車両

 

 

いつもは琵琶湖が見たくて

進行方向右側の座席を予約していましたが

稀に取れなくて左側になったら

 

 

この車両を見るのが習慣になっていました

 

 

ほとんどのサンダーバードは

松任駅を通過していましたが

 

 

歴史ある車両工場がある松任は

左側に座ったら必ず見る風景でもありました

 

 

 

 

その工場も

IRいしかわ鉄道移管前に

廃止となってしまいました

 

 

松任を過ぎるともう金沢

到着チャイムを聞けば

はるばる北陸へ来たんだ!という思いが

沸き上がって来ました

 

 

敦賀から

特急しらさぎがサンダーバードの前後を

走っていました

 

 

まさに特急街道

かつての東海道本線や山陽本線

東北本線のような輝きを

 

 

最後まで持っていたのが

この北陸本線だったように思います

 

 

3月15日(金)

この日が敦賀〜金沢の特急ラストラン

 

 

最終特急が発車すれば

翌日から全ては敦賀行きになる日です

 

 

なんとか時間を作って

最後の勇姿を見に行きたかったのですが

残念ながら最終出発には間に合わずでした

 

 

北陸新幹線敦賀延伸開業初日

朝のウォーキング中に

2つのYouTubeを見て

涙を流しました

 

 

 

 

金沢駅での

しらさぎ、サンダーバードの

ラストラン出発式

 

 

 

 

そして

大阪駅での

一般の方が撮影された

サンダーバード49号の出発シーン

 

 

2つ目の動画の

2回鳴らされた警笛で

涙腺が崩壊しました

 

 

9歳から憧れ続けた特急雷鳥

サンダーバードと愛称を変えても

かつての栄光をしっかり引き継ぎ

 

 

在来線最速特急の座に君臨しました

 

 

大阪を出ますと

新大阪、京都、福井、終点金沢です

 

 

ありえない停車駅の少なさは

急行を特急化した現代特急ではなく

 

 

特別急行時代の誇りを持って

表定速度104km/hで走る最速サンダーバード

 

 

その姿は

僕が憧れた姿そのものでした

 

 

 

 

延伸開業直前

金沢駅に貼られていた数々のメッセージを

1枚1枚見ておられた駅員さん

 

 

僕よりも若い、この方が

どんな気持ちで読んでいたのか

気になりました

 

 

 

 

駅員さんの後ろについて

僕も1枚1枚読ませていただきました

 

 

 

 

米原から直江津までだった

長大な北陸本線は

 

 

新幹線延伸開業のたびに短くなり

3月16日からは

北陸本線と呼べるのは

45.9kmだけになりました

 

 

 

 

僕も

何回乗ったのか

わからないくらい乗りました

 

 

 

 

たくさんの思い出を作ってくれました

憧れ続けた特急列車は

僕に幸せを運んでくれました

 

 

 

 

読んでいると

皆さんの想いが伝わってきます

 

 

 

 

何百回も乗った人

初めて乗った人

 

 

 

 

一人一人に思い出があり

点と点を線にする役割だったんだと

読み進めるとわかります

 

 

 

 

昔から

北陸は東京より大阪との

結びつきが強かった地域です

 

 

 

 

これからは

東京へは直行できて

大阪へは乗り換えが必要になります

 

 

 

 

時代の流れとは言え

寂しさを感じます

 

 

憧れ続けた特急雷鳥

そしてサンダーバード

 

 

次に乗るときは

敦賀からは新幹線

 

 

そう遠くない日に

乗る気がしていますが

 

 

どんな感情に支配されるのでしょうか?

 

 

新しい時代の扉は開かれた

僕もその扉の向こう側へ

行かないといけませんね

 

 

ありがとう

僕の憧れ

 

 

日本最速だった記録を

ここに残しておきたいと思います

 

 

 

 

僕らの今の決断が

明日の世界を創っている

 

 

心に火を灯す専門家

山﨑太一