2月29日(木)

第4,211話

 

こんばんは

今日も素敵な1日を過ごされましたか?

まずは1杯、今日の疲れを癒してくださいませ

 

 

 

 

 

 TODAY'S
 
志免炭鉱から感じること

 

 

太一さん

今回の福岡旅で

行きたい場所はありますか?

 

 

明典さんから聞かれて

真っ先に

「ここに行きたいです」と答えた場所

 

 

それが

福岡県糟屋郡志免町大字志免にある

旧志免鉱業所竪坑櫓

 

と言うことで

迎えに来てもらった博多駅から

第一目的地として連れて行ってもらいました

 

 

 

 

着いた時は雨だったのが

しばらくすると青空になりました

 

 

歓迎されていますね

 

 

 

 

圧倒的な存在感でそそり立つこの建物が

旧志免鉱業所竪坑櫓

 

 

旧志免鉱業所は

海軍採炭所として開設され

戦後は国鉄直営炭鉱になった

 

 

日本で唯一の

閉山まで一貫して国営だった炭鉱です

 

 

日本の国のエネルギーを支え続けてきた

筑豊炭田や糟屋炭田

国営八幡製鐵所にも近く

 

 

ここの炭田が

名実ともに日本を支えていました

 

 

エネルギー革命で

1964年に閉山

 

 

経済産業省

資源エネルギー庁のHPにも

詳しく書かれていますが

 

 

 

 

国のために生まれて

国の判断で消された

 

 

それが日本の炭鉱です

 

 

 

 

石炭と石油それぞれのポテンシャルを

比較検討した政府は

 

 

それまで国のエネルギー産業の主役だった

石炭産業を合理化する方向に政策を転換

 

 

ただし、閉山にあたっては

炭鉱関係者や地域社会に与える

深刻な打撃を極力回避することとし

 

 

40年という歳月をかけました

 

 

そして平成14年(2002年)に

一部の露天掘りを除き

すべての炭鉱が閉山しました

 

 

 

 

1964年にその使命を終えてから

今年で60年になります

 

 

60年もの間

この地の残っていたことが奇跡です

 

 

国鉄直営だったと言うこともあり

僕はずっと訪れたかったのですが

なかなかチャンスがなく

 

 

今回の旅で

歴史の一端に

やっと触れることができました

 

 

 

 

「竪坑櫓」は

ケージと呼ばれる籠を昇降させるために造られた

巨大なビルディングです

 

 

この櫓の真下にまっすぐ掘られた

深さ430mの「竪坑」という穴を使い

 

 

地下から石炭を上げたり

鉱員を地下の石炭層まで移動させていました

 

 

まるで金づちを立てたような形の櫓に

巻き上げる機械が組み込まれた

エレベーターのような仕組みとなっています

 

 

 

 

さまざまな形の竪坑櫓の中で

最も発達した形式で

 

 

地上8階、地下1階のうち

地上1階から5階までを柱のみで構成し

6階以上には壁をつけています

 

 

8階部分には吹き抜けの大空間があり

ケージの巻き上げに使われた

1000馬力のモーターが、休みなく稼動していました

 

 

 

 

 志免と類似する形式で

終戦(1945年)の前に建設された竪坑櫓は

これまで九州で造られた

 

 

およそ100の竪坑のなかでも

四山第一竪坑(三井三池炭鉱、荒尾市)にあっただけです

 

 

また世界中をみても、現在まで残っているものは

志免のほかにベルギーのブレニーと

中国撫順の2か所だけだといわれています

 

その姿は

機能的で無駄のない造形美をもつ近代建造物であり

世界の産業技術史を語る上でも

大切な遺産であるといえるでしょう

 

 

 

 

 1957(昭和32)年には

21万トン以上も出炭していた竪坑も

1964年の閉山とともに稼動を停止します

 

 

現在、日本に現存する最大規模の竪坑櫓は

日本で唯一、開坑から閉山まで国営でありつづけた

志免鉱業所の歴史を物語っています

 

 

 日本の近代化を支えた竪坑櫓が

志免町のランドマーク、そして

歴史と文化のシンボルタワーとして

広く親しまれることを願っています

 

 

 

 

 

歴史に触れるって

大切だと思います

 

 

本物に触れることが

本当に大切だと思います

 

 

この地で

むしろこの地の底で

 

 

僕らの先祖が

必死に掘り続けてくれたおかげで

日本という国がここまで発展してこれた

 

 

 

 

炭鉱に事故はつきもので

たくさんの方々が亡くなり

 

 

どんなに事故が起きても

掘り続けてくれたから

 

 

今がある

 

 

 

 

後世に名が残った人ではなく

顔を真っ黒にした労働者たちが

本当の意味で日本をここまでにしたんだと

僕は思う

 

 

 

 

今、俺は何のために働いているんだろう

 

 

そう考えている人が

このブログを読んでいたとして

伝えたいことがある

 

 

「なんのために」

 

 

それは

自分のためではあるけれど

自分のためだけではない

 

 

むしろ

自分以外の誰かのために

働いているから

 

 

今の世の中が存在できている

 

 

生活のため

家族のため

自分のため

 

 

確かにそうだろう

 

 

でも少しだけ考えてみてほしい

 

 

働くとは

自分の時間を誰かの喜びに変えること

 

 

あなたが今日働いたことが

必ず誰かに届いていると考えて欲しい

 

 

そして

その働きが

未来を創っていることを

自覚して欲しい

 

 

 

 

僕の仕事は

形として

何かを残している訳ではないけれど

 

 

僕が伝えたことが

伝えた人の先にいる人の

笑顔に変わり

 

 

その笑顔を

広げていくことに寄与している

 

 

生まれ変わった営業マンは

幸せな人を生み出し続ける

 

 

僕は

本当の意味でお客さまのことを考える

営業マンを増やし続けていく

 

 

廃坑に触れて

また、決意を強く持てました

 

 

連れてきてくれた明典さん

ありがとうございました