2月4日(日)

第4,186話

 

こんばんは

今日も素敵な1日を過ごされましたか?

まずは1杯、今日の疲れを癒してくださいませ

 

 

 

 

 TODAY'S
 
後ろ戸を閉めに行く

 

 

 

 

随分と前のような話だけど

この話はすぐに思い出してしまう

 

 

先日、熊本地震の被災から

見事に復活した南阿蘇鉄道に乗った時も

この話を思い出した

 

 

東京出張の時

朝歩いてお茶の水駅へ行くと

この話を思い出す

 

 

 

 

すずめの戸締り

その後ろ戸を閉めるあのシーンは

僕にとってすごく印象深くて

 

 

僕の人生において

このシーンは何かを思い出す

重要な鍵となっているんだろうな

 

 

そう感じています

 

 

 

 

 

 

人々がいなくなってしまった場所に開く

この世の裏側

「常世(とこよ)」に通じる不思議な扉

 

 

開いてしまった後ろ戸からは

「ミミズ」と称される災いの奔流が噴き出し

その土地一帯に甚大な被害をもたらしてしまう

 

 

また、後ろ戸の向こう側には

そこだけ切り取られたように

常世の風景が広がっているものの

 

 

そこに足を踏み入れようとしても

決して入ることはできず

現実世界の扉の反対側に出てしまう

 

 

もともとは、人々の営みや賑わいといった

想いの力がその土地を鎮めており

何らかの理由によって人々の暮らしが

 

 

その土地から失われてしまうと

土地を鎮めていた想いの力が薄れて

後ろ戸が開き、災いのような善くないものが

そこから出てくるようになってしまう

 

 

宗像草太をはじめとする「閉じ師」たちは

薄れてしまったその土地の想いの力を

ふたたび集めることで

 

 

後ろ戸に鍵をかけて災いを封じ

同時に人間のものだったその土地を

自然のもとに帰している

 

 

 

 

熊本地震の直後

ボランティアに行きました

 

 

2回目の震度7が

益城町を襲ってから

まだ10日くらいだったでしょうか

 

 

熊本で自らも被災した友人と2人

災害復興ボランティアに参加しました

 

 

 

熊本市内の住宅で

与えられた任務を全うし

その家の方が涙を浮かべながら

 

 

何度も何度も「ありがとうございます」と

御礼を言ってくださっている姿が

今でも目に浮かびます

 

 

東日本大震災の時は

福島第一原発20km圏内

帰宅困難地域にボランティアへ行きました

 

 

除染されている土地と

そうではない土地

 

 

その境目がわかりすぎて

むしろ冷静になったことを

すごく覚えています

 

 

3年連続で

福島、宮城、岩手

東北三県にそれぞれに行きました

 

 

微力ではありますが

現地でできることを

させていただきました

 

 

今年は1月1日に能登で

大きな地震があり

復旧、復興まで

長い道のりになると言われています

 

 

今回は現地に行くより

ここからできることをと

思っています

 

 

1日でも早い

水や電気、ガスが使える

ライフラインの復旧を願っています

 

 

 

 

1月の末に東北地方を旅しました

東京出張を終えて福島入り

福島から宮城を経由して秋田へ

 

 

秋田で2日間

イベントに参加したあと

その足で岩手県宮古市へ行ってきました

 

 

広い岩手県

17時頃に盛岡を出発した最終列車は

途中、鹿に行手を阻まれながら

 

 

3時間近くかけて

津波の被害のあった街

宮古駅へ到着しました

 

 

翌朝、いつものウォーキングをせず

三陸鉄道と徒歩で約1時間

あの場所へ行ってきました

 

 

 

 

まだ日の出まで時間がある

凛と静まり返ったその場所は

 

 

時の進みと

時の止まりを

同時に感じられる場所でした

 

 

 

 

扉の向こうには

建物の基礎が残っていました

 

 

振り返ると

巨大なメガソーラー発電所があり

 

 

その向こうに

海と陸を隔てた

巨大な防潮堤がありました

 

 

 

 

13年前この地は

津波に襲われました

 

 

13年、時はしっかり進みました

でも、記憶を消してはいけない

 

 

いつも現地に来ると

それを強く思います

 

 

地震があった事実

津波が襲った事実

復興してきた事実

 

 

その事実と記憶を

心にしっかり刻んで

自分のできることをしっかりするとともに

 

 

自分の命をしっかり使う

たくさんの人の笑顔を生み出すために使う

 

 

それも心に刻んで

生きていきたいと思います

 

 

 

 

以下、参考