ここまで違うと笑えてきますよ。

 

 

 

感覚も違えば体温も違う。

左足、他人みたいですよ。

 

 

 

でも、僕の足です。

繋がっています。

 

 

 

土をつかむようにね。

指先で蹴る感じね。

 

 

 

一歩歩くたびに

聞こえない程度に話しかける。

 

 

 

そう、そんな感じ。

いいね、ほら強く歩けてる。

 

 

 

マスクをしているから見えないけれど

僕の口は常に動いている。

 

 

 

向かって右上の唇が動きにくい。

だからずっと動かして刺激を与えている。

 

 

 

こんな日が来るなんて考えもしなかった。

 

 

 

死に直面するまで

感謝なんかできないよ。

 

 

 

本当にそう思う。

頭では理解できるよ。

でもそれは意味がわかっているだけ。

 

 

 

知ってる、わかっている。

その壁は「命」に対してもあった。

 

 

 

靴が履けた。

靴ひもが結べた。

階段登れた。おりれた。

手すりを持たずに。

 

 

 

ご飯こぼさなかった。

それだけでホッとする。

 

 

 

感謝もする。

でも情けなくもなる。

 

 

 

知らない感情も

表現できない感情もある。

初めまして!の感情がたくさん。

 

 

 

よく、ドラマや映画なんかで

ベッドの上で患者さんが

近親者に泣き叫びながら訴えるあれ。

今、すごくわかる・・・

 

 

 

わからないよ!ってね。

わかるよ!って言って来る人に言いたい。

 

 

 

同感。

 

 

 

それって

同じ感覚を味わった人だけが

きっと共有できること。

 

 

 

わかろうとしてくれているのはわかる。

それも嬉しいし、ありがたい。

 

 

 

今までの自分はどうだったか?

わかるよ!って言っていた。

 

 

 

わかってなかったよ。

わかろうとしていたよ。

でもわかっていなかったね。

ごめんね。と。

 

 

 

強制的に止まる日々。

ぼーっと空を眺める。

生きているを実感する。

 

 

 

価値観、根本から変わります。

 

 

 

今じゃないとわからない。

今でよかった。

今だから変われる。

 

 

 

2年前は、これでよかった。

決心と決断、そして覚悟で開く扉

2年後は、また新しい鍵で扉を開く。

 

 

 

僕は今、扉の前に立っている。