僕がいつも
利用させてもらっている
多幸屋さんの厨房スタッフに
マロンがいます
マロンは誰からも愛される
最高の料理人でした
「栗木」という苗字から取った
安直なニックネームでしたが
いつも笑顔で話しかけてくれる
いつも美味しい料理を提供してくれる
本当に素晴らしい人財でした
そんな彼が
この９月１０日、フランスへ旅立ちました
料理の修業とはいえ、すごい決断です
お世話になった御礼に
ささやかながら、壮行会を開きました
いつか飲もうね
こんな約束は、約束ではなく
どうしても会いたいなら
その場で日時を決めるのが約束
残り少ない日本での時間を
やりくりしてもらって会いました
２７歳
明石出身
関西学院大学（社会学）からの料理人
ちょっと変わった経歴です
料理の道へ進むきっかけは
親御さんの教育方針にあったとのこと
共働きだった両親は
１週間の料理を分担させて育てたそうです
月：父
火：母
水：姉
木：マロン
金：妹
土：父
日：母
こんな経験をしたから
料理がどんどん好きになっていった
簡単に言いますが
なかなかできることではないですよね
ザキさんと話したかったです
マロンはそう言いながら
今の自分がなぜ、フランスへ発つのかを
熱く語ってくれました・・・
「聴く」の真髄かも知れませんが
聴いた内容が本当に凄かったです
高校時代
そこそこ名を残す、砲丸投げの選手だったこと
推薦枠はもらえなかったものの
高校最後の記録会で素晴らしい記録を出す
その結果
AO推薦で関西学院大学へ入学
大学１年生のとき
そこでも素晴らしい記録を出して注目される
だが、その後３年間は
記録が出ずに苦しみ抜いた時間だったこと
最終学年時
過去を全て捨て、新しい投げ方に挑戦
自分のわがままを
総監督に直談判し、本気の練習を繰り返す
１年を通じ、記録が出なくて苦しんだけど
卒業前の大会で、何かを掴んだ感覚が・・・
大学全体の順位を１つでも上げるため
全てを出し切るために練習を積んだこと
これが最後という大会で
投擲に失敗し、絶望したこと
何かできないかと暗中模索した結果
ある文字が飛び込んできたこと
小さな、本当に小さな記録会が
熊本で行われるの知って
人生をかけて勝負したこと
お金がなくて
バイクで、下道で、３日かけて熊本へ
明日が記録会・・・
前日の夜、バイクで事故して右足を負傷
当日、感覚のない右足を
痛み止めを飲みまくって出場したこと
１５mまでしか
引かれていなかったラインを
記録員に頼み込んで
２０mまで引いてもらったこと
そして
最終投擲で全国大会への
出場標準記録を出した奇跡
総監督への報告が
声が震えてできなかったこと
全国大会で
８位に入賞したこと
実業団から声がかかったこと
でも、競技を引退する決意をしたこと
その１つ１つがドラマチックで
その１つ１つが全力で生きた証で
僕は感動して聴いていました
大学を卒業して選んだ道は
やはり大好きだった料理の世界
料理屋での面接の時
１年で海外に行く決意を伝えたこと
その一言が扉を開いたこと
料理長が
ドイツでの経験があり
一発採用になったこと
１年間、みっちり学び
そして、ドイツへ渡ったこと
３年半で
平凡な店を人気店に押し上げたこと
そこで
パトロンに出会ったこと
学びを深めるために
一旦帰国する決意と上田社長との出会い
そして、また旅立ち・・・
２７歳とは思えない
熱きビジョンと行動力
僕が大きく学ばさせていただきました
あれ？
なんでザキさんにこんなに話すんやろう笑
めっちゃ、話しやすい・・・
僕ばっかり話してしまって・・・
そんなマロンは
帰国したら絶対に会ってくださいと言う
この１年の僕の進化を見てもらいたい
だから必ず連絡します・・・
嬉しいですね
彼のような
熱い若者と一緒にいれることが・・・
僕も命を燃やす方だと思いますが
マロンは２７歳で燃やしまくっています
エネルギーを等価で交換する
これをし続けるためには
学び続け、燃やし続けないとダメなんですね
皆さまは今
心を熱く、何かを燃やしていますか？
DWK
心に火を灯す専門家
TAIICHI