結晶生活のススメ-P2010_0615_104707.JPG

結晶生活のススメ-P2010_0615_104729.JPG

今日は、一週間に一度の、中国茶喫茶のある日だ。

東急線沿線、学芸大学駅近くで、中国茶の蘭亭さんが、火曜日だけカフェをやってくれるのである。

毎週のように行っているのは、ここのお茶が、極上だから。

使い込んだ茶器を、使わせてくれるのも、いい。

中国茶の急須は、茶壺(チャフー)というのだが、新品より、きちんと使ったものの方が、価値がある。

それは、使い込む事で、余分な雑味を吸い込んでくれ、美味しいお茶が入るからで。

そういう風に、茶壺を育てるのを、養壺とか言うのだが。

確かに、塔也の茶壺より、おいしく入るんだよね。

場所の雰囲気も、あるのだろうか?

中国茶は、香りや味を味わううちに、自分の中から、情景や、思い出がよみがえるのを、楽しむものだそうだ。

アロマを聞くように、お茶を聞いていく。

香りは、感情をよみがえらせるものだ。

今日のお茶は、東方美人。

ウンカが噛んで、甘くなったお茶。

独特の赤みのあるお茶色と、枯れかけたような、熟成されかかった味は、秋の紅葉を踏んで歩いた時のよう。

塔也の中にも、情景がよみがえっただろうか?