石を仕入れたら、当たり前だが、次には売らなくてはならない。
石がたくさんで、嬉しいなんて、一瞬の喜びである。
嬉しいけど。
なにせ、石好きで、石を仕事にしちゃった人間だからね。
出来るだけ安く売りたいから、在庫は残したくない。
石も、野菜と同じく、新鮮なうちに、売り切らなくては。
なんて言っているけど、石をお店に送ってしまうと、寂しい。
特に大型の石が、ごっそりなくなると。
でも、いつまでも、手元にあるのも心配なんだよね。
まさに、早く嫁に行かれてしまうのも寂しいけど、行かないのも心配だという、娘の父親の気分である。
私は、石と人との、つなぎ役。
きちんと、石を待つ人のところに、送ってあげるのも、仕事の一つ。
とゆ~わけで、石をたくさん仕入れると、忙しくなる。
まず、全部を浄化する。これは、当たり前。
次に、石のエネルギーを、活性化させていく。
これは、石によって違うし、こつがあって、説明が難しい。ケアしていくということか。
次に、一つ一つの石を読んでいく。
どこに行きたいのか、何をしたいのか。
私は、主に仲卸しだから、どのお店に行く石なのかを、まず、読んでいく。
この石は、在庫だなとか、夏以降に動くとか、わかる場合もある。
もちろん、うっかり仕入れたけど、切り直しだったとか、難有り石も、はねていく。
それに、インスピレーションで仕入れるから、どんな石だかわからずに、調べることもある。
今回は、ペタライトの化学組成が、わからない~。
本になかったから、ネットで探さなくては。
科学的な側面も大事だ。
成分が似ていたり、近い仲間の石は、役割も似ていたりするし、だいたい、どんな石だかわからなくては、ケアの仕方がわからない。
水に弱い石とか、日光に弱い石も、結構多いから。
さらにさらに、石の説明を書いたり、使い方を書いたりする。
石の言いたいことを伝えられるのは、この時である。
とゆ~わけで、ホント、買うのは一瞬の喜びで、あとは手間がかかるのだが。
毎日、石に関わっていられるのは、やっぱり、嬉しい。