こんにちは、夢分析研究家の長沼です。
夢分析といえばフロイトやユングが有名ですよね。
フロイトの『夢判断』、ユング『夢分析論』に代表される
現代の夢分析はこのふたりがルーツになっている
と言われています。
でもね、個人的にはイマイチしっくりこないんですよね〜。
特にフロイトは、
すべてを「性」にひもづけてしまっているところが
ちょっと(というかかなり)微妙です。
棒状のものはすべて男性器
袋状のものはすべて女性器
ちょっと無理がある。
夢は無意識から出てくるものだから、
幼少期の原体験や抑圧した感情が
ベースになっていることがあるのは事実。
幼少期というと、
お母さんやお父さんとの関係が出てくるから
性的なものとつながりやすいのはわかります。
かといって全部が全部性的なものであるとは限りませんよね。
ユングの場合、
オカルトや神秘的な香りがするので
かなり好みではあります。
しかし、夢分析の場合、「元型」や「象徴解釈」といった
体系的なものにハメ込みすぎている感がある気がします。
元型 (げんけい、ドイツ語: ArchetypまたはArchetypus、英語: archetype、アーキタイプ) は、カール・グスタフ・ユングが提唱した分析心理学(ユング心理学)における概念で、夜見る夢のイメージや象徴を生み出す源となる存在とされている。(Wikipedia「元型」より)
○○の夢を見たら□□
みたいな。
蛇の夢を見たらお金が入る
カエルの夢を見たら幸運なことが起きる
空を飛んだ夢を見たら運気上昇
って感じで、
「この夢をみたらこういう意味」
というのが決まってしまうんです。
コレがどうにもこうにも気に入らない(笑)
だってゼンゼン当てはまらないから。
蛇の夢を見たってまったく金運はよくならないし
カエルの夢を見てもラッキーなことは起きないし。
だから
夢分析なんて当たらないじゃん
と思っていました。
でも、やっぱり夢は意味がありそうだよね。。。
といろいろ調べていたところ行き着いたのが、
フロイトでもユングでもなく、
アドラー
でした。
意外ですよね?
アドラーっていったら『嫌われる勇気』(岸見 一郎,古賀 史健)で
一躍有名になりました。
アドラーの心理学(個人心理学)は
人間は目的に向かって行動している
という前提をもとに構築されているから、
ビジネスや人間関係の現場で使われる印象があります。
でも、実は夢分析についてもアドラーは優れた実績を残しています。
そして、私はアドラーの手法がとても好き。
次回はアドラーの夢分析について具体的に見ていきます。